23区のオンナたち Vol.4

「大手勤務で年収1,000万の人と結婚したかったけれど…」丸の内OL26歳に起きた、ある変化

住んでいる街によって、人生は変わり、また人も変わる。

2020年、東京の街は大きく変貌した。

店は閉まり、代わりにフードデリバリーの自転車を頻繁に見かけるようになった。また時差通勤やテレワークが導入され、ラッシュ時の人は減った。

では、東京に住む女の人生は、どう変わったのだろうか? エリア別に、その実態に迫る。

今回は新宿区四谷在住、千代田区丸の内勤務の茉莉花(26)の話。

▶前回:すっぴんマスクで買い物に行ったら、まさかの鉢合わせ。商社マンの元彼の隣にいた女は…


人が作った幸せの理想像に囚われていた丸の内OL・茉莉花(26)


9:20。

JR東京駅から丸の内方面へ、皆と一斉に横断歩道を渡っていく。

「うぅ…足が、痛い…」

オフィスのあるビルまで歩く途中で、かかとの痛みにくじけそうになる。以前は当たり前のように履けていた6cmヒールのパンプス。家を出て電車に乗ったわずか30分の間で、すでに足が痛い。

「以前は9cmでも平気だったのになぁ。でも我慢、ガマン」

リモートワークが主流になり、すっかり忘れかけている。一昨年まで当たり前のように送っていた、華やかな、丸の内OLの生活を。

ヒールを履いて歩くのも窮屈になってしまったし、洋服を買っても着る機会がないので買い物もしていない。リモートワークが続き、出社の機会もなく、出会いも減った。

「おはようございまぁす」

久々のオフィスワークに、心が躍る。以前はマイデスクにポストイットやお気に入りのカラフルなペン類を揃えていたけれど、今はフリーデスク制だ。

強制出社ではないため、オフィスにいる人もまばら(年上のおじさまたちだけ、妙に出社率が高い)。

9:30。仕事が始まった。

【23区のオンナたち】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo