ねぇ、いくつに見える? Vol.13

年齢をサバ読みして、彼氏と付き合っていた女は…?「ねぇ、いくつに見える?」全話総集編

女は、いくつになっても若く見られたい。

特に自身の年齢にコンプレックスを持つ女たちは、エステやメイク、ファッションやヘアスタイル…。

誰よりも美容に気を使い、若く美しく見せることに必死になる。

おかげで、実年齢をうまくごまかすことはできるけど…。

―もう本当の年齢は、誰にも告げない。

そう決心したある女がいた。彼女は今日も鏡の前で、こうつぶやく。

「ねぇ。私、いくつに見えますか?」

「ねぇ、いくつに見える?」一挙に全話おさらい!

第1話:初対面の男に年齢をサバ読みした女。別れ際、彼から告げられた恥ずかしい一言

―初対面の女性に年齢を聞くなんて、ホント失礼な人だわ。

その男の質問に、蘭子は一瞬で嫌な気分になった。蘭子がフラリと入ったのは、恵比寿の路地裏にあるBAR。そこで偶然、カウンター席に横並びで座った男に声をかけられたのだ。

彼は渋谷のIT系企業に勤めていると言い、名前を純太と名乗った。

一方の立川蘭子は、広尾にある美容整体サロンのオーナー兼施術師。自分の店を閉めたあと、1日がんばったご褒美に、ひとりでお酒を愉しむのが日課になっている。

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第2話:年下男のお姫様扱いに溺れるアラフォー女。浮かれ気分でいた女を襲った、あるピンチとは

―こっちからLINEするって、何度も言ってるのになあ。

「忙しくて予定がわからない」とごまかし続ける蘭子に対し、おおらかに待つ姿勢を見せながらも「おはよう」などのメッセージは欠かさない純太。

強引さを感じながらも、全く迷惑に思わないのは、自分にもその気があるからなのだろう。

あの夜、先に店を出た蘭子を「自宅まで送る」と追いかけてきたあと。家の前まで無事を見届けると、何をするでもなく去っていった彼。そんな、何年かぶりに受けたお姫様のような扱いを、忘れることができなかったのだ。

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第3話:若い女に、10年付き合った男を取られた。ショックを引きずる女を待っていた、新たな展開

「えー、絶対に付き合うべきですって!」

仕事の合間に訪れた、サロンの近くのカフェ。蘭子と一緒にランチをとっていた彩名は、純太とのあれこれをひと通り聞くと、目を輝かせた。

「でも彼、私の本当の年齢を知らないのよ。32歳ってサバ読んじゃって…」
「いいじゃないですか。蘭子さんだったら私と同じ28歳でもイケますって」
「そういう問題じゃないんだけど」

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第4話:突然“元カレの妻”が目の前に現れて…。失礼すぎる女の、トンデモない言動

宇賀地と言う名は予約時に少々気になっていた。それは3年前まで交際していた男・宇賀地拓と同じ苗字だったからだ。

イタリアンレストランのオーナーだった拓。彼は別れた直後、店の20代スタッフとデキ婚したらしい。しかも、よく見ると彼女の住所と部屋番号は、蘭子がかつて通っていた芝浦のタワマンと一致している。

「どうしましたか、立川さん」

カルテを眺める蘭子を、勝ち誇ったような顔で見つめている。その表情で、彼女がこの店に来たのは偶然でないことを確信したのだった。

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第5話:外は季節外れの大雨で…。デートプランを変更し女が連れて行かれた、まさかの場所とは

「お昼からこんな美味しいもの食べられるなんて、嬉しいな」

日曜のランチタイム。横浜・関内の老舗レストランで、蘭子は純太と初めての昼デートを楽しんでいた。

「よかった、リサーチした甲斐あったよ。蘭子ちゃんはグルメだからさ」

そう言って彼は、柔らかく微笑む。異国情緒溢れるクラシカルな店内で、ピアノの生演奏と共に口にする欧風料理のコース。お腹も胸の中も、満足感であふれていた。

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第6話:彼との結婚を夢見て10年交際したのに別れを選んだ女。破局後に知った、まさかの事実とは

『ちょっと今晩、時間あるかな?』

お客様対応に追われ、なんとかサロンの閉店作業を終わらせた夜。半日ぶりにチェックした蘭子のスマホには、そんなメッセージが表示されていた。

純太は確か、今週いっぱいは仕事が忙しくて会えないと言っていたはずだ。身に覚えのある馴れ馴れしいメッセージに、なんだか嫌な予感がする。案の定、送り主は思い出したくもない人物だった。

宇賀地拓。蘭子が3年前まで10年間交際し、あっさりと20代の女に乗り換えていった因縁の元恋人である。

「なんで今さら…」

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第7話:彼氏に大嘘をつき続けるアラフォー美女。ドライブデートを楽しんでいた最中に、起きた事件

今日は待ちに待った、彼とのデートの日。「ゆっくり会いたい」と連絡をしたところ、純太は箱根へのドライブを提案してくれた。

「カッコいいスポーツカーじゃなくてごめんね。家族も使う車だから…」

実家暮らしの彼は申し訳なさそうに言うが、たとえステーションワゴンであろうと、車に疎い蘭子でも知っている外国の高級車だ。

しっかりとした本革調のシートは、身体を包み込むような安定感がある。朝早かったこともあり、助手席に座っただけで眠気に誘われそうだ。蘭子は思わず、その心地良さにウットリとした。

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第8話:恋人と濃密な一夜を過ごした直後、部屋に突撃してきたヤバい女の正体とは

午前7時。突然、インターフォンが鳴った。

「誰かしら、こんな時間に…」

彼はまだ横でぐっすりと寝息を立てている。蘭子は慌てて部屋着を身につけると、ドアフォンで応対した。

すると、そこに映し出されていたのは、どこかで見た覚えのある女だったのだ。

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第9話:「年齢を6歳サバ読みしていて…」真実を告白した瞬間、女が絶望した年下彼氏の反応とは

「私、32歳と言っていたけど実は38歳なの。もうすぐ39歳で…」

そう言って蘭子は、自宅の玄関前でうなだれた。

純太と共に、幸せな朝を迎えたはずだったのに。突如やって来た嵐のような来訪者が引き金となり、ついに本当のことを打ち明けたのだ。

「ちょっと、意味がよくわからないんだけど…」

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第10話:都会から離れた辺鄙な場所に連れて行かれ…?突然暴露された、年下恋人の信じられない事実

ある日の夕方。蘭子は、中目黒の自宅で純太が来るのを待っていた。…彼から送られてきた、メッセージの真意を考えながら。実家住まいの彼だから、もちろん家には両親もいるだろう。

― 私を親に紹介してくれる、ってこと?

ただ期待しても、違ったときにはひどく落ち込むだろう。そう思い、蘭子は妄想を振り払おうとする。

いつまでも悩んでばかりはいられない。蘭子はあえて前向きに捉え、クローゼットの中でも一番清楚で女性らしい、フォクシーの白いワンピースを着ることにした。

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第11話:彼氏がいると知りつつも電話をかけてきて…。独身女が元カレに告げられた、屈辱的な言葉

昨日の夜。純太から告白された「実は子どもがいる」という事実を呆然と抱え、鎌倉から湘南新宿ラインに乗り継いで帰路についた。

湘南方面から自宅までは1時間ほど。驚くほどあっという間だったが、その間、何を考えていたのかは覚えていない。

純太は家まで車で送ると言ってくれた。だが早く彼から解放され、ひとり考える時間が欲しかったのだ。

「夜道は危ないから」と駅前まで乗せられたものの、車の中ではお互い一言も会話をしないまま、別れたのだった。

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第12話:“結婚観の不一致”から、最愛の恋人と距離を置いた女。直後、親友が見せたまさかの裏切り

本当にひとりよがりで、自分勝手だ。だからこの年齢になっても結婚できないのだ、と心の中で自虐する。

「別に結婚だけがすべてじゃないですよ。純太さんの提案、超いいじゃないですか。家族づきあいもいらないし…」

心の中を見透かしたような励ましの言葉に、蘭子は苦笑する。そして彼女は、強い口調で言うのだった。

「ま、とにかく早く連絡してあげてくださいね!連絡先交換したんで、グズグズしてるなら私が純太さんにアプローチしちゃいますよ!?」

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