ねぇ、いくつに見える? Vol.2

年下男のお姫様扱いに溺れるアラフォー女。浮かれ気分でいた女を襲った、あるピンチとは

女は、いくつになっても若く見られたい。

特に自身の年齢にコンプレックスを持つ女たちは、エステやメイク、ファッションやヘアスタイル…。

誰よりも美容に気を使い、若く美しく見せることに必死になる。

おかげで、実年齢をうまくごまかすことはできるけど…。

―もう本当の年齢は、誰にも告げない。

そう決心したある女がいた。彼女は今日も鏡の前で、こうつぶやく。

「ねぇ。私、いくつに見えますか?」

◆これまでのあらすじ

サロンを経営している38歳の蘭子は、BARで出会った33歳の純太と意気投合。蘭子はこの日限りの関係だからと、ノリで6歳サバを読んでしまう。

しかし、そんな彼から一目惚れをされてしまったようで…?

▶前回:初対面の男に年齢をサバ読みした女。別れ際、彼から告げられた恥ずかしい一言


『蘭子ちゃん、おはよう!今週の予定はどうかな?』

開店前の静まり返ったサロン。その中で蘭子は1人、スマホ片手に頭を悩ませていた。

2週間前、BARで出会ったIT企業勤務の純太。その彼から、頻繁に連絡が届くようになってしまったからだ。

―こっちからLINEするって、何度も言ってるのになあ。

「忙しくて予定がわからない」とごまかし続ける蘭子に対し、おおらかに待つ姿勢を見せながらも「おはよう」などのメッセージは欠かさない純太。

強引さを感じながらも、全く迷惑に思わないのは、自分にもその気があるからなのだろう。

あの夜、先に店を出た蘭子を「自宅まで送る」と追いかけてきたあと。家の前まで無事を見届けると、何をするでもなく去っていった彼。

そんな、何年かぶりに受けたお姫様のような扱いを、忘れることができなかったのだ。

―なんだか、シンデレラみたいな夜だった。

しかし、そんな扱いをしてくれたのも、自分が“32歳である”という偽りのドレスをまとっていたからだろうと思うと、途端に冷静になってしまう。

だからこそ、また会いたいと思いながらも2回目のデートをためらってしまうのだ。

そんなことを考えながら、仕事に取り掛かろうと今日の予約一覧を眺めていた時。ある新規顧客の名前に目が留まった。

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