
ねぇ、いくつに見える?:初対面の男に年齢をサバ読みした女。別れ際、彼から告げられた恥ずかしい一言
女は、いくつになっても若く見られたい。
特に自身の年齢にコンプレックスを持つ女たちは、エステやメイク、ファッションやヘアスタイル…。
誰よりも美容に気を使い、若く美しく見せることに必死になる。
おかげで、実年齢をうまくごまかすことはできるけど…。
―もう本当の年齢は、誰にも告げない。
そう決心したある女がいた。彼女は今日も鏡の前で、こうつぶやく。
「ねぇ。私、いくつに見えますか?」
―初対面の女性に年齢を聞くなんて、ホント失礼な人だわ。
その男の質問に、蘭子は一瞬で嫌な気分になった。
蘭子がフラリと入ったのは、恵比寿の路地裏にあるBAR。そこで偶然、カウンター席に横並びで座った男に声をかけられたのだ。
彼は渋谷のIT系企業に勤めていると言い、名前を純太と名乗った。
一方の立川蘭子は、広尾にある美容整体サロンのオーナー兼施術師。自分の店を閉めたあと、1日がんばったご褒美に、ひとりでお酒を愉しむのが日課になっている。
職業柄、人一倍美容に気を使っており、スラリとしたスタイルと整った顔立ちが自慢の蘭子。
だから、ひとりきりでいると男性から声がかかることは珍しいことではなかった。
いつもだったら、適当にあしらうシチュエーション。だがその日は気温がグンと下がった寒い夜ということもあり、なんだか心寂しくて純太の挨拶に応じてしまったのだ。
「ここはよく来られるんですか?」
「いえ、初めてです。たまたま仕事帰りに見つけて…」
そんな他愛もない会話の糸口。そこから最近のニュースや自身のことなど、知らず知らずのうちに話が弾んでいく。
だが、その直後に彼が発した一言で、冷や水をかけられたような気分になったのだ。
「失礼ですが、蘭子さんはおいくつなんですか?」
この記事へのコメント
日本男子は年齢が全てって感じで絶対聞いてくるけどね🤦🏼♀️