ねぇ、いくつに見える? Vol.4

突然“元カレの妻”が目の前に現れて…。失礼すぎる女の、トンデモない言動

女は、いくつになっても若く見られたい。

特に自身の年齢にコンプレックスを持つ女たちは、エステやメイク、ファッションやヘアスタイル…。

誰よりも美容に気を使い、若く美しく見せることに必死になる。

おかげで、実年齢をうまくごまかすことはできるけど…。

―もう本当の年齢は、誰にも告げない。

そう決心したある女がいた。彼女は今日も鏡の前で、こうつぶやく。

「ねぇ。私、いくつに見えますか?」

◆これまでのあらすじ

サロンを経営している38歳の蘭子は、BARで出会った33歳の純太に軽い気持ちで「32歳だ」と嘘をつく。

しかし彼からの猛アプローチに心ほだされた蘭子は、本当の年齢を言う機会もないまま付き合うことを決めてしまったのだった…。

▶前回:若い女に、10年付き合った男を寝取られた。ショックを引きずる女を待っていた、新たな展開


『おはよう!今日は名古屋に出張だよ~』

午前中の施術を終えた蘭子は、サロンの店内で純太から来ていたLINEをチェックする。他愛もない内容のメッセージだったが、それがなんだか嬉しくて頬を緩ませた。

付き合い始めて2週間。

お互い多忙で会う頻度は少ないが、彼とは毎日連絡を取りあっている。

『おはよ(^^)/ 名古屋かあ…。手羽先、楽しみにしてる♡なんちゃって』

そう返信すると、すぐに返事が来た。

『了解!(^^)/ ←この絵文字、懐かしい。会社の先輩がよく使ってる』

『でしょ?お姉ちゃんがよく使ってるんだ(笑)』

…実はまだ、純太に本当の年齢を告げていない。

このように雑談の中で実年齢の片鱗が出てしまう時もあるが、それは“田舎に住む姉の影響”という設定にして乗り切っているのだ。もちろん蘭子は1人っ子で、姉などいないのだが。

ただそれ以来、“渋い趣味の大人びた子”というキャラ認定をされたようで、だいぶ言動がラクになった。

蘭子はスマホを握りしめ、ため息をつく。

「でもいつかは言わないと、って分かってるんだけどね…」

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