女は、いくつになっても若く見られたい。
特に自身の年齢にコンプレックスを持つ女たちは、エステやメイク、ファッションやヘアスタイル…。
誰よりも美容に気を使い、若く美しく見せることに必死になる。
おかげで、実年齢をうまくごまかすことはできるけど…。
―もう本当の年齢は、誰にも告げない。
そう決心したある女がいた。彼女は今日も鏡の前で、こうつぶやく。
「ねぇ。私、いくつに見えますか?」
◆これまでのあらすじ
サロンを経営している38歳の蘭子は、BARで33歳の純太と出会い、年齢を「32歳だ」と詐称したまま付き合い始める。
ついに本当の年齢を告げたが、彼からも「実は一児の父親だ」という告白を受けてしまう。蘭子は戸惑い、その後もなかなか純太に連絡ができないのであった。
▶前回:彼氏がいると知りつつも電話をかけてきて…。独身女が元カレに告げられた、屈辱的な言葉
「やっと、蘭子さんをお祝いできました!」
シャンパングラスを片手に微笑むのは、28歳の彩名。彼女はまだ、誕生日がおめでたいものだと純粋に感じられているのだろう。
「ありがとう」
39歳になったばかりの蘭子は、彼女の厚意に心からの笑みで応えた。
表参道の喧騒から......
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この記事へのコメント
って、なんだか手当たり次第に、アプリの人と会ってるようなイメージ。
カナメ無理。
キューピッド役を買って出ているんじゃないかしら?
もちろん気持ちは分かるし大事なことだけれど。