女は、いくつになっても若く見られたい。
特に自身の年齢にコンプレックスを持つ女たちは、エステやメイク、ファッションやヘアスタイル…。
誰よりも美容に気を使い、若く美しく見せることに必死になる。
おかげで、実年齢をうまくごまかすことはできるけど…。
―もう本当の年齢は、誰にも告げない。
そう決心したある女がいた。彼女は今日も鏡の前で、こうつぶやく。
「ねぇ。私、いくつに見えますか?」
◆これまでのあらすじ
サロンを経営している38歳の蘭子は、BARで出会った33歳の純太と出会い、交際を開始。しかし「年齢は32歳」と嘘をついていた。
彼との幸せな日々に罪悪感を募らせていた蘭子は、ついに本当の年齢を告げようと決意する。
▶前回:「浮気相手が妊娠した」と言われ、別れを選んだ女。破局後に知った、まさかの事実とは
とある土曜日の、午前9時。中目黒の自宅マンション前で待つ蘭子の前に、一台のステーションワゴンが静かに停まった。
「おまたせ」
そう言って純太が、運転席から顔をのぞかせる。蘭子もにっこりと微笑んで、車に乗り込んだ。
今日は待ちに待った、彼とのデートの日。「ゆっくり会い......
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この記事へのコメント
来週本当に年齢暴露するのかね
早く言わないと…
せめてプロポーズされる前に言っとかないと