ねぇ、いくつに見える? Vol.7

彼氏に大嘘をつき続けるアラフォー美女。ドライブデートを楽しんでいた最中に、起きた事件

女は、いくつになっても若く見られたい。

特に自身の年齢にコンプレックスを持つ女たちは、エステやメイク、ファッションやヘアスタイル…。

誰よりも美容に気を使い、若く美しく見せることに必死になる。

おかげで、実年齢をうまくごまかすことはできるけど…。

―もう本当の年齢は、誰にも告げない。

そう決心したある女がいた。彼女は今日も鏡の前で、こうつぶやく。

「ねぇ。私、いくつに見えますか?」

◆これまでのあらすじ

サロンを経営している38歳の蘭子は、BARで出会った33歳の純太と出会い、交際を開始。しかし「年齢は32歳」と嘘をついていた。

彼との幸せな日々に罪悪感を募らせていた蘭子は、ついに本当の年齢を告げようと決意する。

▶前回:「浮気相手が妊娠した」と言われ、別れを選んだ女。破局後に知った、まさかの事実とは


とある土曜日の、午前9時。中目黒の自宅マンション前で待つ蘭子の前に、一台のステーションワゴンが静かに停まった。

「おまたせ」

そう言って純太が、運転席から顔をのぞかせる。蘭子もにっこりと微笑んで、車に乗り込んだ。

今日は待ちに待った、彼とのデートの日。「ゆっくり会いたい」と連絡をしたところ、純太は箱根へのドライブを提案してくれた。

「カッコいいスポーツカーじゃなくてごめんね。家族も使う車だから…」

実家暮らしの彼は申し訳なさそうに言うが、たとえステーションワゴンであろうと、車に疎い蘭子でも知っている外国の高級車だ。

しっかりとした本革調のシートは、身体を包み込むような安定感がある。朝早かったこともあり、助手席に座っただけで眠気に誘われそうだ。

蘭子は思わず、その心地良さにウットリとした。

「寝てもいいよ。昨晩も遅くまで女優さんの施術してたんだよね」

彼の気遣いに甘えそうになるも、そうはできない。

―このドライブで“本当のこと”、絶対に言わなきゃいけないんだから。

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