夫婦リボーン Vol.5

「まさか夫が…?」寝室に籠城する妻が感じ取った、エリート夫の異変

今年、私たちの生活は大きく変わった。

“ニューノーマル”な、価値観や行動様式が求められ、在宅勤務が一気に加速した。

夫婦で在宅勤務を経験した人も多いだろう。

メガバンクに勤務する千夏(31歳)もその一人。最初は大好きな夫・雅人との在宅勤務を喜んでいたのだが、次第にその思いは薄れ、いつしか夫婦はすれ違いはじめ…?

2020年、夫婦の在り方を、再考せよ。

◆これまでのあらすじ

夫・雅人の心のない一言にキレた千夏。寝室を自分の部屋にするため、雅人の荷物をつまみ出すが…?

▶前回:「寝室に入らないで」妻が夫に突きつけた、入室禁止令。妻は隠れて…?


「よく眠れなかった…。最悪」

ソファの上で目を覚ました雅人は、身体にだるさを感じた。

−千夏のやつ…。何考えてんだ。

昨日、突然、ベッドルームへの立入を禁止された雅人は、リビングのソファで寝る羽目になった。

ソファからはみ出た足を折りたたんで寝たせいか、足が重い。変な体勢で寝たからだろう。腰にも痛みを感じる。

寝室のエアウィーブが恋しい。

「はあ…」

恨めしげにベッドルームに目をやるが、ドアには、“入室禁止。違反した場合、罰金100万”の張り紙がされたままだ。

−俺、そんなに悪いことしたっけ…。

正直言うと、千夏がなぜあんなに怒っているのか分からない。心当たりがないのだ。

「放っておけば良いか」

数日もすれば、あっちからすり寄ってくるだろう。喧嘩をしたことはあるが、これまでもそうやって仲直りしてきたのだから。

とりあえず目を覚まそうと、ミネラルウォーターを取りに行く。だが、しかし。冷蔵庫を開けた雅人の目に飛び込んできたのは、信じがたい光景だった。

“千夏専用”

冷蔵庫のほとんどの食べ物、飲み物に付箋が貼られていたのだ。

雅人は、付箋が貼られていない数少ないものの1つ、ミネラルウォーターを取り出し、一気に飲み干した。

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