これが東カレが認めるとっておきの和食店 Vol.19

恵比寿の静かな住宅街に、和食と中華の“美味しい関係”を作る名居酒屋を見つけた!

若者が多く、少し騒がしくもある街。そんなイメージのある恵比寿だが、少し歩けば、表情は一変。

住宅地の中にポツリと、大人だけが集う実にいい店が佇んでいたりするのだ。

日本酒で蒸し上げる「旬魚の酒蒸し 実山椒青葱油で」¥1,800~。この日はカマス。ソースの青葱油の中にはコゴミやプチベールなども入り、ほの苦みが魚の旨味を引き立てる


仄暗くムーディーな店内に漂う中華の香りで、ただの和食じゃないと知る
『酒家の元』@恵比寿

旬の食材を使った和食なのに、何かが違う。ここにしかない味わい。

たとえば「カマスの酒蒸し」には、熱したネギ油で和えた山菜や春野菜がのる。風味付けに実山椒を少々。

豚舌焼売4個¥900。豚舌のほか、ミミガーや内臓部分などがゴツゴツと入っている同店の人気メニュー。紹興酒や燗酒など、肉の旨味に負けない、どっしりとしたお酒がよく合う


逆に焼売は和のソースであるポン酢で食すといった具合。口に含めば、和をメインにしながらも、中華テイストをさりげなく溶け込ませているのだとわかる。

「昔から中華が好きなんですよ」と店主の野元大輔さんは多くを語るわけではないが、あっさりしがちな和食にコクや旨味を加えるのが絶妙にうまい。

酒のセレクトもそんな料理に合わせ、紹興酒や存在感のある日本酒など旨味の強いものを多く揃えている。

ビルの1階に入っている同店。周囲に飲食店はない。みんな「ここで美味しい時間を過ごしたい」と、駅から遠くてもこぞって訪れる


店内の照明は、ほどよく抑えられている。広めのカウンター席はデートや女子会などにもぴったりな落ち着きのある雰囲気。

そんな中で美酒佳肴と、野元さんとの軽妙な会話を楽しむ大人たちの空気に、是非一度加わってみてほしい。何度でも通いたくなる秀逸店だ。


路地裏に出された、この行灯が目印!

こじんまりとした和割烹を思わせるが、“酒家”という文字に中華を香らせる。

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