26歳、アラサーの仲間入り。周囲では申し合わせたように突然、第一次結婚ラッシュが訪れはじめる。
しかし当然、その波に乗り切れない者だって多くいるのだ。
結婚するのに早すぎる歳ではないが、言ってもまだ20代。微妙な年齢であるがゆえの「もっとイイ男がいるかも…」という、悪魔の囁きに翻弄される女たち。
主人公・杏里(あんり)も、なんとしてでも結婚ラッシュに乗りたいと思うものの、なかなか決断ができず、現れる男とはことごとくうまくいかない。
そんな杏里の一人目の「元カレ」は、一宮純。純は、由緒正しい家柄の長男で、スペックには申し分ないのだが…。
◆これまでのあらすじ
26歳の杏里は、純からついにプロポーズされた。だが結婚をするためには、杏里も同時に仕事をやめ、一宮家の嫁として家のしきたりを守ることを要求されたのだった。
杏里は、純が「結婚したいと思ってる」と伝えてくれた日のことを何度も思い返していた。
“純との結婚”か、“自分自身が望む生き方”。どちらを取るかの二択だ。
—どちらを取るべきなんだろう…。
面白くなってきたばかりの仕事を今すぐ手放す気持ちは毛頭ない。つまり答えはわかっ......
またはアプリでコイン購入をすると読めます
この記事へのコメント
残念