「摩季さん、ですか?」
約束の場所『ル・ブルギニオン』へ到着すると、背の高い清潔感のある男がさっと席を立った。
岡田哲也。花苗の婚約相手の同僚で、外資系製薬会社のMRをしているという彼は写真で見るよりずっといい男だった。
初回から少々改まったフレンチを指定され少しば......
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「摩季さん、ですか?」
約束の場所『ル・ブルギニオン』へ到着すると、背の高い清潔感のある男がさっと席を立った。
岡田哲也。花苗の婚約相手の同僚で、外資系製薬会社のMRをしているという彼は写真で見るよりずっといい男だった。
初回から少々改まったフレンチを指定され少しば......
「モテる男なんて苦労するだけ」
「結婚するなら誠実な男が一番」
早々に結婚を決めた女友達が、口を揃えて言うセリフ。
だが本当にそうなのだろうか。ときめきのない男と結婚して、幸せなのだろうか。
そう疑問を呈するのは、村上摩季・27歳。
モテ男にはモテるなりの理由がある。男としての魅力があるからモテるのだ。そういう男に愛されたいと願うのは、女として当たり前ではないか。
これは、痛い目にあいながらもなお「モテ男と結婚したい」と願う摩季の、リアルな婚活奮闘記である。
この記事へのコメント
そんでもって、なんで知ってるの?
やっぱり、あの後輩がチクったとか?
でも、マキはいい子だ……好きだな