モテる男 Vol.6

「私、遊ばれてる…?」モテる男の部屋で感じた不信。そっと開けた戸棚の奥で見つけた物とは

「モテる男なんて苦労するだけ」
「結婚するなら誠実な男が一番」

早々に結婚を決めた女友達が、口を揃えていうセリフ。

だが本当にそうなのだろうか。ときめきのない男と結婚して幸せなのだろうか。

そう疑問を呈するのは、村上摩季・27歳。

モテ男・相原勇輝に心奪われた摩季は、当日夜の呼び出しにも関わらず彼に会いに行く。

だが初回デートは不完全燃焼。意気消沈する摩季だが、同期・玲奈に背中を押され自ら勇輝をデートに誘う。

するとデート終盤、思いがけず彼の方から「付き合おう」と言われ摩季は彼女に昇格。しかし強敵・香織の登場で早くも波乱の予感…。


摩季さんが相原さんの彼女なんて、すっごく意外。

もう思い出したくないのに、またしても胸を抉られた。

ついさっき、後輩・香織が私に向けた不敵な微笑と言葉の刃。気にすることなどない。相手にしてはいけない。

頭ではわかっているものの、彼女の挑発的な視線が忘れられなかった。

香織はきっと私と違い、常に恋愛で勝ってきた女なのだ。だからあんな風に強気でいられる。

−よりによって、一番苦手なタイプがライバルになるなんて。


「どうしたの?なんかあった?」

思わずため息を漏らした私に、勇輝が怪訝な視線を向けた。

「え!あ…ごめん。別に何も…」

慌てていつもの笑顔を作ると、勇輝を見つめ返した。心配そうに私を覗く目が穏やかで、優しくて、もうそれだけでキュンとする。

そうだ。せっかく勇輝との会社帰り初デートだというのに、ライバルに台無しにされてどうする…!

「…そう?摩季ちゃんが元気ないと、なんか調子狂うよ」

隣でそんなことを言い、ワイングラスに手を伸ばす勇輝。スーツ姿の彼は爽やかさに色気まで漂わせ、もはや無敵である。

仕方ない、と私は思った。だっていい男だもの。彼を狙う女が出てくるのは当然だ。それは止められることじゃない。

ただ...それならそれで、私にもやるべきことがある。

「ねぇ、勇輝くん。香織ちゃんって子と何かあった…?」

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