2019.01.28
ようこそ、ルミ子の部屋へ Vol.10仕事も恋愛も、自己実現も、自由に叶えられる時代。
それでも私たちは悩みの中にいる。
「この人でよかったんだろうか」
「ここは本当に自分のいるべき場所なのか」
東京・銀座の片隅に、そんな迷える東京男女たちが
夜な夜な訪れるバーがある。
オーナーをつとめるのは、年齢不詳の謎の美女、留美子。
時にやさしく、時に厳しく、彼女は私たちの背中をそっと押してくれるのだ。
さて、今日のお客さまは–
「ようこそ、ルミ子の部屋へ」一挙に全話おさらい!
第1話:記入済みの離婚届と共に姿を消した夫。「妻の知らぬ間に離婚」は成立する?
「…空いてますか」
「空いてますよ。どうぞ」
カウンター10席とソファ席があるだけの狭い店内には1人の客もいない。
「あの、私…会いに来たんです」
男の前髪の下の目がキラリと光ったように見えた。
「こちらのオーナーの“ルミ姐”っていう女性に」
第1話の続きはこちら
第2話:「なぜこんな女に…?」夫を奪った女の正体に愕然とする妻。その裏に隠された巧妙な策略とは
–もしかして、警察?事件とか、事故とか…
思いつく限りの最悪の事態を想像しながら、紗綾はおそるおそるスマホに耳を近づけた。
「もしもし紗綾さん?留美子です。ねえ、つかぬことを聞くけど、あなたのご主人って身長175cmくらいで顎のところにホクロある?あとドイツ語しゃべれる?」
それは、確かに最悪の事態だった。
まったく紗綾の想像していなかった形の–
第2話の続きはこちら
第3話:3回の婚約破棄。結婚にたどり着けないハイスペIT社長が「女を愛せない」本当の理由とは
東京・銀座は夕方の4時。ちょうど新橋との区界に位置する『銀座ナイン』2階のゴルフバーは、壮太の絶好のサボりスポットだ。
暮れゆく街並みを行き交う銀座の住人たちをボーッと眺めていると、難波橋の交差点に佇む妙な女に気づいた。
30代くらいだろうか。やたらとスタイルのいい女が、一歩進んでは引き返し、行きつ戻りつしながら結局その場を動かずにいる。
–何してるんだ?あんなところで
第3話の続きはこちら
第4話:「女なんて・・・もう信じない」結婚できないマザコン男に訪れた思いがけない奇跡とは
ふと携帯を見るとSMSに2件の通知があった。恵だ。
–あのさ、最後にもう一度会えないかな
で終わっていたやり取りに、新たに2つの吹き出しが加わっている。
–壮太、久しぶり
–お金の件ですけど。あれからよく考えてやっぱり頂けないと思いました。会って話せる?
第4話の続きはこちら
第5話:32歳で年収1,500万。高学歴・高収入・高身長の美女は、なぜ無職の“ヒモ男”の虜になった?
「あーちゃん、元気?俺だよー」
常に飴でも舐めているようなふわふわとした甘い声が耳の中で転がる。
「何?もうすぐフライトで、いま仕事中なんだけど」
「そっかあ。頼んでたアメリカの歯磨き粉、買ってくれた?歯が真っ白になるやつー」
電話の主は、梓の知る限り、世界で一番空気が読めない男だった。柏木恒星。34歳。広尾のマンションで梓と暮らしている同居人で、職業は無職。そう。彼はいわゆる、ヒモ男だった。
第5話の続きはこちら
第6話:「好きだよ。きみがいないと生きられない」男の甘い言葉に隠された嘘と、たった1つの真実とは
「私のもなんとかしてよ。あのヒモ男を追い出して!」
「お嬢さん、ちょっと飲み過ぎねえ」
留美子はグラスにミネラルウォーターを満たすと、そっと梓の前に差し出した。
「私はただの酒飲み。人様のお悩み解決なんてできません。それに…」
軽く眉根を寄せた留美子の額には、事故にでも遭ったのだろうか、鉤裂きのような傷跡があった。
「悩みっていうのはね、何かを求めて手に入らない苦しみのことを言うの」
第6話の続きはこちら
第7話:“職業=美人”が許されるのは、27歳まで?自分の価値を見誤った女が受けた辛すぎる制裁とは
女の華奢なヒールが、錆びた鉄階段を叩く音がする。東京・銀座は夜の11時。
8丁目雑居ビルの2階にある小さなバー「銀座Timbuktu」のバーテンダー、タカハシは、その音がだんだん近づいてくるのを耳の端で捉えていた。店は珍しくほぼ満席だ。
カウンターの客をさりげなく詰めさせ、席を一つ空ける準備をした。
タカハシの勘はこう告げている。これから来る客は、おそらく厄介だと。
第7話の続きはこちら
第8話:「初めから私を愛してはいなかったのね…」人の男を奪った、ルール破りな30歳美女が招いた悲劇
「私ね、もう…辛いの。お店に行きたくない」
雇い主であるさゆりママの美しくも厳しい顔が浮かぶ。逃げだしてしまいたい。憂鬱な仕事からも、貧しかった実家を思い出す、息が詰まる相部屋からも。
「やめちゃえよ。さゆりなら、俺が何とかするから」
美桜は思った。神さま、ありがとう。あの人より私に味方してくれて。いま美桜を腕に抱いているこの男は、行き場のない美桜を雇ってくれた恩人、さゆりママの恋人なのだ。
第8話の続きはこちら
第9話:「交換してみない?お互いのパートナーを」夫婦の危機を迎えた2組の男女にかけられた、残酷な魔法
「あら、あなた」
女は新之助を見つめると、恐ろしい速さで手元の最中を奪い取る。
「ありがとう。少しは使える若造になったのね」
「恐縮です」条件反射的に背筋がピンと伸びる。
「ずいぶん羽振りよさそうじゃない。そういえば奥さまはお元気?思い出すわねえ、あなたの大恋愛劇」
「いや、あの…それがですね…」
第9話の続きはこちら
【ようこそ、ルミ子の部屋へ】の記事一覧
2019.01.29
Vol.11
「好き」と「幸せ」は両立しない?“パートナー交換”を果たした男女が迎えた、予想外の結末
2019.01.15
Vol.8
「初めから私を愛してはいなかったのね…」人の男を奪った、ルール破りな30歳美女が招いた悲劇
2019.01.08
Vol.7
“職業=美人”が許されるのは、27歳まで?自分の価値を見誤った女が受けた辛すぎる制裁とは
2019.01.01
Vol.6
「好きだよ。きみがいないと生きられない」男の甘い言葉に隠された嘘と、たった1つの真実とは
2018.12.25
Vol.5
32歳で年収1,500万。高学歴・高収入・高身長の美女は、なぜ無職の“ヒモ男”の虜になった?
2018.12.18
Vol.4
「女なんて・・・もう信じない」結婚できないマザコン男に訪れた思いがけない奇跡とは
2018.12.11
Vol.3
3回の婚約破棄。結婚にたどり着けないハイスペIT社長が「女を愛せない」本当の理由とは
2018.12.04
Vol.2
「なぜこんな女に…?」夫を奪った女の正体に愕然とする妻。その裏に隠された巧妙な策略とは
2018.11.27
Vol.1
ようこそ、ルミ子の部屋へ:記入済みの離婚届と共に姿を消した夫。「妻の知らぬ間に離婚」は成立する?
おすすめ記事
2019.01.22
ようこそ、ルミ子の部屋へ Vol.9
「私は…夫でない男性に恋をいたしました」夫婦の危機を迎えた2組の男女は、何を思い、何を選ぶ?
2018.05.17
花の第1営業部
苦境に立たされた35歳・代理店マンの決断は?明日で最終話!「花の第1営業部」総集編
2018.05.12
崖っぷち妊活物語
「生きた心地がしない...」結婚4年目。“陽性”という一本の線を待ち続けた女の、最終手段の結果
2021.06.02
23区のオンナたち
変わりゆく東京の街で、しなやかに生きる女たちのリアル・ストーリー。「23区のオンナたち」総集編
2016.08.28
独りですが何か
独りですが何か:33歳未婚。仕事が恋人で何が悪い?
2015.10.04
東京女子図鑑
上京したての月給23万OLが選ぶ「三軒茶屋」。都会の女の第一歩はここから始まる。
2016.08.29
代々木上原の女
代々木上原の女:26歳、手取り18万の損保OLが違和感を覚えた“身の丈に合わない”港区での生活
2022.11.14
松坂由里香の奇妙な婚活
「何飲む?」の一言もなく…。食事デートで、男がドリンクのオーダーを勝手に決めた理由
2017.03.19
婚活は、ワインスクールで
負けてないのに負けてる感。予約の取れない店も、男を使って楽々入る無邪気な女
2019.01.27
罠
とんでもない女を、敵に回してしまった…。“たった一晩のミス”がきっかけで起こる、負の連鎖
東京カレンダーショッピング
『かに物語』:〆まで楽しめる雑炊の素付き!蟹の旨みがたっぷりと溶け出すかに鍋セットミニ
『肉のABCフーズ』:黒トリュフ塩付!牛タン&A5ランク黒毛和牛を使った極上ハンバーグ
『東京京橋おばんざい醸』:肉を引き立てる3種の塩!A5黒毛和牛を使ったローストビーフ
『かに物語』:海老・帆立・蟹!ベシャメルソースに、各種海の幸をトッピングした贅沢グラタン
『UMIKARA』:薄切り・厚切り食べ比べ!特製出し汁で味わう若狭湾真鯛の鯛しゃぶセット
『パンツェロッテリア』:具材ごろごろボリューミー!フレッシュな野菜と肉感満載のフライドピッツァ
『オリベート』:黒トリュフ香る、口当たりクリーミーな究極のティラミス
『ミホ・シェフ・ショコラティエ』:日本を代表するショコラティエ―ルが作る、 ショコラ好きのための濃厚ガトーショコラ
『LOUANGE TOKYO』:アート感溢れるビジュアル!口溶けなめらかな大人の生チョコレートエクレア(6種)
『ル・ボヌール 芦屋』:しっとりサクサク!フリーズドライ苺にホワイトチョコをたっぷりと浸透させた新感覚スイーツ
ロングヒット記事
2025.01.18
Editor's Choice~hotel~
「グランド ハイアット 東京」で1人800gのカニが楽しめる!期間限定のブッフェで冬を満喫しよう
2025.01.15
運命なんて、今さら
28歳女性と初デート。待ち合わせ場所に現れた女の服装をみて、男が息をのんだワケ
2025.01.18
男と女の答えあわせ【Q】
2ヶ月でデートは2回だけ…。大人の恋愛がスムーズ進む、会う頻度の正解は?
2025.01.13
1LDKの彼方
「結局、料理上手な女性が好き」広告代理店勤務・27歳男のリアルな本音
2025.01.19
男と女の答えあわせ【A】
デート数日前に「体調が悪い」と女性から連絡が来たら、どう対応するのが正解?