仕事も恋愛も、自己実現も、自由に叶えられる時代。
それでも私たちは悩みの中にいる。
東京・銀座の片隅に、そんな迷える東京男女たちが
夜な夜な訪れるバーがある。
オーナーをつとめるのは、年齢不詳の謎の美女、留美子。
顔に“女難の相”が出たIT社長、成松壮太。37歳にして3回の婚約破棄を経験した彼は、元秘書で婚約者の鳥飼恵にフラれた腹いせに留美子の店で悪態をつくが–
去っていった女たち
–やっぱり信用ならないな、女ってやつは
銀座の街が一望できるティーラウンジで、成松壮太は仕事のメールを打つ手を止めたままぼんやりともの思いにふけっていた。
死んだ父が好きだったこのティーラウンジは、かつては両親に連れられて、最近では元婚約者の恵とよく訪れていた場所だ。
......
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この記事へのコメント
27~37の大事な時期を?
いくらなんでも現実離れしすぎてるような…。
佳乃さんは受け入れてくれるんだって、
オチがイメージ出来ない