続・二子玉川の妻たちは Vol.10

“何者か”になることを求め続けた女の現実。明日で最終話!「続・二子玉川の妻たちは」総集編

あなたは覚えているだろうか。

有り余る承認欲求のせいで、ただの主婦ではいられない女たちの戦いを。

「サロネーゼ」と呼ばれる、自宅で優雅に“サロン”を開く妻たち。空前の習い事ブームにより脚光を浴びた彼女たちだが、それも数年前までの話。

東京では早くも旬を過ぎ、サロネーゼの存在感は急速に薄まっている。

しかし妻たちは、タダでは転ばない。

彼女たちは今日も、“何者か”になることを求めてもがき続けているのである。

「続・二子玉川の妻たちは」一挙に全話おさらい!

第1話:栄華を極めた元カリスマ・サロネーゼ。ブーム終焉からの意外な復活劇

…さて。読者の中にはお気付きの方もいるかもしれない。

そう、マリといえば数年前まで、二子玉川を象徴するタワーマンションの最上階でポーセラーツサロンLuxeを運営し、サロネーゼ界のトップに君臨していた元祖カリスマ・サロネーゼである。

そのマリがなぜ今、外国人観光客向けに、“HANA-HARE銀座”なる新たな事業を展開しているのだろうか…?

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第2話:「お金なんか要らない」とのたまう田園調布のお嬢様vsカメレオン並の変貌を遂げる二子玉川妻

私は今も変わらず、アロマセラピストを続けています。高校生の時にアロマの勉強を始めて…もう15年のキャリアになるかしら。

私にとってアロマは生活の一部。化粧水やクリーム、今の時期だと虫除けスプレーなんかも自分で手作りしています。中でもこだわりのバスソルトがあって、そちらは“Real Aroma”というブランド名で販売しているの。

…だけどいいんです、別に。売れなくても。

私、お金なんか要らないので。

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第3話:「私、不労所得があるので♡」二子玉川妻界のダークホース。元・人気読者モデルの悠々自適ライフ

彼女は今、4歳年上でデザイナーをしている夫とともに、夏季休暇でハワイを訪れている。

…とはいえ“夏季休暇”というのは夫にとって、の話。

ミカにはそもそも“休暇”という概念がない。言ってしまえば、ミカは毎日が夏休みのようなものなのだ。海外旅行に出かけるのも、実は今年に入ってもう6回目。もちろん夫は仕事があるから、今回のハワイ以外は女友達との旅であるが。

まさに悠々自適の生活を送るミカだが、彼女はいかにしてこのような日々を掴み取ったのだろうか…?

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第4話:とにかく早くOL辞めたい。“ゆるふわ起業”を目指した、身の程知らずな女の末路

「こんな電車で毎朝通勤とか…ホントかわいそう。私には、絶対無理」

それはまだ社会を知らない女子大生2人組による、悪意のないつぶやきだった。

しかしそうだとわかっていても、すでに汗ばむ赤の他人の体温を感じながら、不快指数MAXの車内において、あかりはいよいよ発狂寸前だったのだ。

−私だって…もう、無理!

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第5話:嘘の家族旅行をSNSにアップ。偽りの幸せを演じ続ける、セレブ妻の事情

小泉淳子は変わらず今も“夫に愛される幸せな妻”を演じ続けている。

ブラック×ホワイトを基調にモダンラグジュアリーなインテリアで統一された豪華な住まい。欠かさず生花が飾られるテーブルには淳子の手料理が並び、それを囲むように夫婦と愛らしい娘の笑い声が響く…。

そんな絵に描いたような幸せを、淳子は生きている。彼女のSNSの中、で。

第5話の続きはこちら

第6話:稼ぎは1日たった500円。働く必要のない専業主婦が、それでも自称スタイリストを続ける理由

−もはや、完全に迷走しているわね…。

木下小百合のギャラリーに投稿されているのは、ファッションモデルさながらに目線を外してポージングをする彼女自身の写真だ。

しかし残念ながらそのスタイルも、表情もファッションセンスも、背景も写真の構図も。何もかもが三流であり、世の女性たちが憧れるどころか「痛々しい」という感想しか持てないクオリティ。

さらに淳子は、彼女のどアップ顔写真に添えられたテキストを見て、思わず小さく「げっ」と、下品な声まで上げてしまった。

第6話の続きはこちら

第7話:「これだから成金は…」完全紹介制の“大人の社交場”で勃発した、セレブ妻たちの仁義なき戦い

集まったマダムたちは、“Queen’s Tea”のパーフェクトな世界観に感嘆のため息を漏らし、主宰の薫を質問攻めにする。

しかし彼女たちの話し方も声のトーンにも揺るぎない品があって、まるで小鳥が囀るかのような心地よい響きなのだ。

薫はそんな皆の様子を満足げに眺め、これこそがサロン文化であり、“大人の社交場”なのだと改めて誇らしく思った、その時である。

新たな来客を知らせるチャイムが、サロンに響いた。

第7話の続きはこちら

第8話:「愛され体質になろう♡」謎の恋愛講座に参加する、いつまでも他力本願な女の行く末

松浦梨沙は裕福な妻だった。お茶の水女子大学を卒業後、メガバンクの一般職をしていた梨沙。

美貌の持ち主とまでは言えない梨沙ではあったが、箱入り育ちで男性経験も少なかった彼女。それゆえか清潔感が溢れており、26歳のとき、10歳年上で飲食事業を営む夫から熱烈な求婚を受けて結婚。

早々に子宝にも恵まれ、等々力に新築した一軒家で、何不自由のないセレブ妻として贅沢を享受していたのだ。

第8話の続きはこちら

第9話:「人生変えると決めたんです」経済力ある男との計画結婚で、理想の自分を手に入れた女の素顔

仕事ができて、男性以上に稼ぐ力のある女性は話が別ですが、実際はほとんどの女が男性より収入が低いわけで。まだまだ男社会の日本で生涯独身を貫き、それでも不自由なく人生を送れる女なんて、やはり少数派なんですよ。

それなら“愛され体質”を手に入れ、経済力のある男性に守られて生きていった方が絶対にいい。

そうそう、思い出したわ。私がこのような信念を持つに至るには、ある“きっかけ”があったんです。それは、ある女のブログを見つけたことでした。

第9話の続きはこちら

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