2018.08.27
続・二子玉川の妻たちは Vol.4あなたは覚えているだろうか。
有り余る承認欲求のせいで、ただの主婦ではいられない二子玉川妻たちの戦いを。
「サロネーゼ」と呼ばれる、自宅で優雅に“サロン”を開く妻たち。空前の習い事ブームにより脚光を浴びた彼女たちだが、それも数年前までの話。
東京では早くも旬を過ぎ、サロネーゼたちの存在感は急速に薄まっている。
それでも未だ “何者か”になることを求めてもがき続ける妻たち。
損保OLからサロネーゼとなり、一躍有名人となった由美。その快進撃を密かにずっとブログで追いかけ、由美に憧れ続けている女がいた。
昔の由美と同じく損保OLをしている、あかりである。
彼女は結局、夢を掴むことができたのだろうか?
損保OL・あかりの憂鬱
ぷしゅぅ。
2018年4月某日。朝8時、武蔵小杉駅。
毎朝聞いても聞きなれぬ、不快極まりない音を立てて電車の扉が開いた。
と同時に、家畜のように押し込められた人間たちが、雪崩のごとく強引に吐き出されていく。その様を、あかりは努めて無表情のまま眺めていた。
こう......
読むことができます
事務作業とか通勤電車とか、ちょっと小馬鹿にした文が散見されたけど、でも会社で給料もらうことのありがたみを感じた。
この記事へのコメント