あなたは覚えているだろうか。
有り余る承認欲求のせいで、ただの主婦ではいられない二子玉川妻たちの戦いを。
「サロネーゼ」と呼ばれる、自宅で優雅に“サロン”を開く妻たち。空前の習い事ブームにより脚光を浴びた彼女たちだが、それも数年前までの話。
東京では早くも旬を過ぎ、サロネーゼたちの存在感は急速に薄まっている。
由美が主宰していたポーセラーツサロン“Brilliant”に、最初にやってきた生徒・松浦梨沙。
何不自由ない結婚生活を送っていた梨沙だったが、結婚8年目、夫の経営する飲食事業が傾いてしまう。
次第に怪しげなオイルとコーチングに傾倒し始めた梨沙はその後、どうしているのだろうか...?
−今日はやっぱり…このオイルがいいわよね。
とある平日の夕刻。
二子玉川駅から徒歩15分の場所に位置する実家の2階自室で、松浦梨沙は薄いパープル色のオイルが入った小瓶を手に取った。
“セクシャリティ”というネームが付けられたその液体は、ほんの1滴、手首に染み込ませる......
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この記事へのコメント
なんでこうなっちゃうかなぁ。。