ノリオとジュリエット Vol.8

「手切れ金500万で、別れてほしい」凡庸なサラリーマンを挑発する、招かれざる客の正体

ゲーム機器メーカーの京都本社に勤める一ツ橋紀夫(ひとつばし・のりお)は正真正銘の庶民。

“普通”で平凡な日々を送る紀夫が出会った美女・萬田樹里(まんだ・じゅり)は、なんと全国に名を轟かせる老舗和菓子屋のひとり娘。

距離を縮めていくふたりは紀夫の部屋で一夜を過ごすが、偶然にも紀夫が3年前に別れた元カノ・一二三薫と再会

すると薫は紀夫に「樹里はやめた方がいい」と忠告し、「私とやり直そう」などと言いだす

紀夫は樹里と淡路島へ一泊旅行に出かけるが、京都に戻った翌日に樹里から「しばらく会えなくなった」と連絡が。なんと、樹里の許嫁・貴志にすべて知られてしまっていたのだ。


元どおりの生活


うだるような暑さの中で、目が覚めた。

枕元のスマホに手を伸ばすと、時刻は早くも11時過ぎ。

堪えかねる暑さに、切れてしまったエアコンのスイッチを入れ直すと、紀夫は再びベッドに寝転がる。起き上がる気力が湧いてこないのだ。

予定のない週末は、久しぶりだった。

−し......


この記事へのコメント

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No Name
こういう手切れ金てお話とかではよく見るけど、受け取った場合贈与税ってかかるのかな…?
2018/07/28 05:2299+返信17件
No Name
曽祖母が若い頃、駆け落ちして関東に来たみたいで、亡くなってから〇〇家とはもうこれで関係ないということで良いですか?
ってわざわざ確認の電話までかかってきた。

時代は違うかもだけど本気ならそれくらいしないとダメなんだなって。
親の脛かじりで現実逃避しているような子に振り回されてノリオ可哀想。
2018/07/28 05:3759返信2件
No Name
なんでもいいけど薫が好きになれない、ていうか嫌い。そんな引っ掻き回して楽しい?自分も不幸になったんだからノリオも不幸になれくらいの気合いを感じるんですけど。。
2018/07/28 07:0952
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