元どおりの生活
うだるような暑さの中で、目が覚めた。
枕元のスマホに手を伸ばすと、時刻は早くも11時過ぎ。
堪えかねる暑さに、切れてしまったエアコンのスイッチを入れ直すと、紀夫は再びベッドに寝転がる。起き上がる気力が湧いてこないのだ。
予定のない週末は、久しぶりだった。
−し......
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うだるような暑さの中で、目が覚めた。
枕元のスマホに手を伸ばすと、時刻は早くも11時過ぎ。
堪えかねる暑さに、切れてしまったエアコンのスイッチを入れ直すと、紀夫は再びベッドに寝転がる。起き上がる気力が湧いてこないのだ。
予定のない週末は、久しぶりだった。
−し......
この世には、本人の力だけでどうにもならないことがある。
「生まれ」や「家柄」は、その最たるもの。
誰も傷つけず、傷つかずに生きていきたければ、決められた階層を飛び越えようなどと願わないに限る。
身の程をわきまえること。
それこそが、幸せになるための必要条件なのだから。
この記事へのコメント
ってわざわざ確認の電話までかかってきた。
時代は違うかもだけど本気ならそれくらいしないとダメなんだなって。
親の脛かじりで現実逃避しているような子に振り回されてノリオ可哀想。