ノリオとジュリエット Vol.7

京都のご令嬢と禁断の一泊旅行。恋に溺れる2人の密会と、破滅へのカウントダウン

その夜、樹里はこれまでになく大胆な姿を見せた。

会うたび、抱き合うたびに新しい表情を見せる彼女に、紀夫はどんどん夢中になっていく自覚がある。

久しぶりの恋に溺れる快感は抗い難く、ついそれ以外のことを忘れてしまいたくなる。忘れてしまってもいいんじゃないかと思いたくなる。

けれど−。

先に寝息を立て始めた樹里の呼吸を感じながら、ぼんやりと天井を見やるとき。どうしてもあの、薫の言葉を思い出さずにいられない。

−彼女はいつか、必ず紀夫を傷つける−

そして実際…この薫の言葉が現実となる日は、刻一刻と近づいていたのだった。

破滅のはじまり


それは、淡路島への旅から戻った翌日のことだ。

20時過ぎに会社を出た紀夫がスマホを取り出すと、樹里からとんでもない数の着信が残っている。

何事かと思いすぐに掛け直すも、彼女は一向に応答しない。

駅への道を歩きながら、ホームで電車を待ちながら、竹田駅から自宅へと足を運......


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