ノリオとジュリエット Vol.4

ノリオとジュリエット:超がつくお嬢様からの積極アプローチに、庶民の男が陥落した夜

しかし及び腰になった紀夫の心を、樹里は離してくれなかった。

「紀夫さんは、そばにいてくれる…?」

いつのまにか彼女はすぐ近くにいて、華奢な腕を紀夫の腰に回したのだ。

ワイシャツの上からでも感じる、樹里の体温、柔らかさ。紀夫の反応を伺うように顔を覗き込む、潤んだ瞳。

それらに抗うことなど、できるわけがなかった。


偶然の再会


樹里は結局、翌日の昼まで紀夫の部屋にいた。

初対面ではどこか浮世離れしたようなつかみ所のなさを感じていたが、紀夫の腕の中で幸せそうに笑う彼女はごくごく普通の女の子。

彼女がやんごとなき家のご令嬢だなんて、言われなければすっかり忘れてしまいそうだ。

ふたりで寝るには決......


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