崖っぷち妊活物語 Vol.16

崖っぷち妊活物語 最終回:運命の悪戯...?妊活に励む女の元に現れた“忘れられない男”の策略

―私、もしかして...?ー

結婚相談所に助けられながら、気が遠くなるほど壮絶な婚活を経て、晴れて結婚ゴールインを果たした女・杏子。

一風変わったファットで温和な夫・松本タケシ(マツタケ)と平和な結婚生活を送り、はや2年。

34歳になった彼女は、キャリアも美貌もさらに磨きがかかり、順風満帆な人生を歩む一方、心の隅に不妊の不安を抱えていた。

女子会マウンティングにもめげず、藤木というスパルタ医の元で体外受精に踏み切った杏子“陽性”の結果を知らされたが、赤ちゃんの心拍が確認できず流産の診断を下されてしまった。

悲しみを乗り越え、再び妊娠判定を待つ杏子だが...?!


—今回は、うまく行きますように......。

眠りに就く前、杏子はマツタケと二人、毎晩お腹に手を置いて妊娠の成功を祈った。

妊娠判定まであと数日。杏子は再びソワソワと落ち着かない日々を過ごしていたが、今のところ、基礎体温や病院での血液検査で測るホルモン値は安定している。

しかし、杏子の心は安定とは無縁だった。


—きっと、大丈夫!
—いや、そんな簡単にうまくいく保証はない...。
—もし今回ダメでも、とりあえず1年は頑張ろう!
—もしまた流産したら、今度こそ立ち直れないかもしれない...。


いくら冷静でいようとしても、ポジティブになったり悲観に暮れたり、感情だけはなかなかコントロールが効かない。

だが、以前由香にも言われた通り、この不安定な日々や悲しい経験を通して、マツタケとの夫婦の絆は確実に深まっている感覚はあった。

子どもができないことへの不安は常に頭にあったが、もしもダメだったとしても、夫婦二人できっと楽しく生きていける。不妊治療を続け、情緒不安定になりながらも、そんな自信が形成されていくのは不思議だった。

そうして、そんな綱渡りのような日々を過ごすうちに、とうとう2度目の判定日がやってきたのだった。

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