―私、もしかして...?ー
結婚相談所に助けられながら、気が遠くなるほど壮絶な婚活を経て、晴れて結婚ゴールインを果たした女・杏子。
一風変わったファットで温和な夫・松本タケシ(マツタケ)と平和な結婚生活を送り、はや2年。
34歳になった彼女は、キャリアも美貌もさらに磨きがかかり、順風満帆な人生を歩む一方、心の隅に不妊の不安を抱えていた。
藤木というスパルタ婦人科医の診察に憤慨し、患者をVIP待遇する病院に転院した杏子。
女子会マウンティングにもめげずに治療に励むが成果は出ず、とうとう藤木の元で体外受精に踏み切り、“陽性”の結果を知らされた。
何だか、足元がおぼつかない。
フワフワと雲の上を歩いているようだし、まるでクラゲにでもなったように全身がユラユラとしている。
極度の緊張から解き放たれた後、あまりにも大きな喜びを感じたせいか、頭も身体も麻痺したのだろう。
杏子は思い切って、自分の頰をぐぃっとつねって......
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この記事へのコメント
お母さんが感極まった場面、思わずもらい泣きしました( ;;)
年齢上がると心拍確認できても安定期に入るまではリスクありますし。
まずは無事心拍見えますように!!