東京就活事情 Vol.10

いよいよ明日で最終話!「東京就活事情」全話総集編

就職活動は、今や「売り手市場」と言われ、かつての就職氷河期などどこ吹く風。

しかし、時代を問わず“狭き門”とされる企業は常に存在し、選ばれし者だけが生き残るのが現実だ。

そして「就活の頂点」を目指す若者たちは皆、こう信じている。

—就職で、すべての人生が決まる。

本連載で紹介するのは、内定のためなら手段を選ばない数々の猛者たち。彼らが語る、驚くべき就活のリアルとは?

「東京就活事情」一挙に全話おさらい!

第1話:「私、整形したんです」外銀セールスの内定を命がけで手に入れた、東大卒美女

六本木の外資系投資銀行・セールス部門で働く恵里奈は、美貌だけでなく出自にも恵まれている。総合商社で働く父を持ち、中学までをアメリカとパリで過ごしたため、英語とフランス語はネイティブ並み。それに加えて、東京大学卒の学歴。

これだけのカードを持った恵里奈のことだ。就職活動も余裕綽々、何の苦労もなく内定をもらったのだろう。

しかし、そんな予想を裏切り、恵里奈は衝撃的なことを口にした。

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第2話:100人のOBに会った商社マン。何の取り柄もない男が、モテる企業トップクラスの内定を掴んだ秘訣

「今週、毎日飲み会だったんですよ。正直、胃もお金もきついっす。ま、今日もこの後食事会なんすけど」

そう言いながら『モントーク』に現れた直也。仕事も遊びも多忙な彼は、食事会までの間の1時間限定で話を聞かせてくれた。上質な白のシャツに紺のパンツ。その上にモンクレールのダウンを羽織り、髪の毛はワックスでビシッと固めて横に流している。

シャツがやけにタイトなのは、鍛えている筋肉をアピールするための、敢えてのチョイスだろう。きっと、アメフト部あたり出身の体育会採用だろうと思っていると、彼は意外なことを口にした。

第2話の続きはこちら

第3話:全国行脚にかかった費用は150万!女子アナの座を執念で掴んだ女の、本当の野望とは?

「就活では、北は北海道から南は九州まで、全国を飛び回りました」

沙耶は、ニッコリと微笑みながら教えてくれたが、全国行脚とは驚きだ。

下世話な話、かなりお金がかかったことが想像出来る。一体いくら使ったのだろうと想像していると、彼女は驚きの事実を自ら口にした。

「交通費だけで、150万円かかったんです」

第3話の続きはこちら

第4話:「あいつより絶対稼いでやる…」外資コンサルを目指して、2年間の無給生活に耐え忍んだ男の残酷な末路

「僕ね、学生時代、ボランティアしてたんですよ」

東工大の学歴に、安定した企業。恵まれたルックスに加えて、彼には奉仕の精神まであるようだ。ますます感心してしまう。しかし、雅人は思わぬことを口にした。

「奉仕の精神?いやいや、僕がボランティアをした目的はたったひとつ。内定のためだけですよ。つまり、自分の利益のため以外の何物でもありません」

第4話の続きはこちら

第5話:「トップセールスの秘密、教えてあげる」女を売りにする27歳・広告代理店美女の隠された過去

「私、どうやって内定を取ったと思いますか…?」

なぎさにジッと見つめられること数秒。すっかり彼女にペースを奪われたかと思うや否や、彼女は態度を急変させ、こちらを睨むように吐き捨てた。

「男の人って、ホントに単純ですよね。…じゃ、私の就活についてお話します」

さっきまでの甘ったるい空気はどこへやら、なぎさは淡々と話し始めた。

第5話の続きはこちら

第6話:5大商社に外コン外銀…すべての一流企業を蹴った内定ゲッター。恋人と親友に裏切られた男の意外な決断

年収は決して低くはないが、外資金融やコンサルで提示された金額の6割程度だし、役職があるわけでもない。

−なぜ、超難関企業の内定を捨てて、今の勤務先を選んだのだろうか…?

疑問に思っていると、彼はこんなことを呟いた。

「僕が心から信頼していた二人の人間から、同時に裏切られたことがきっかけでした」

第6話の続きはこちら

第7話:高年収やキャリアより、安定でしょ?大企業神話にすがりつく女が、国境を越えた理由

「今、会社の寮に住んでるんですけど、清澄白河で家賃1万5000円なんです」
「あと、生理休暇もしっかり取れるし、有給消化率もすっごく高くて」

そして、無意識なのか分からないが、彼女は最後に必ず「やっぱり大企業って良い」と言うのだ。随分、大企業信仰が強いらしい。少々面食らっていると、亜美は思い出したように就活の話を始めた。

「私、どうしても大企業に行きたかったんです。そのために、ボストンまで飛びました」

第7話の続きはこちら

第8話:「どうしてもCAになりたい…!」見栄とプライドを捨てて転職した客室乗務員の、惨めな婚活事情

客室乗務員、通称“CA”。機内で出会う彼女たちは、凛としていて美しく、優しい笑顔を向け、真心のこもったサービスをしてくれる。昔から、男性にとっても女性にとっても憧れの職業だ。

しかし舞の疲れた様子を見ていると、CAの完璧な振る舞いは飛行機の中限定なのかと、がっかりしてしまう。とはいえ、業務外なのだから仕方ない。

そのうち、彼女は目に涙を浮かべながらポツリポツリと話し始めた。

第8話の続きはこちら

第9話:「僕と結婚したら外交官夫人になれるよ」のキラーフレーズが効かない…彼女いない歴27年、男の焦り

佑樹は、現在アフリカ北西部のとある日本大使館に勤務している外交官だ。一時帰国中だという彼は、『春秋ツギハギ日比谷』に現れると、どかっと椅子に腰を下ろす。

身長は170cmほどの痩せ型。顔は青白く、全体的に薄い顔。強いて言うならば、サラサラの黒髪がトレードマークだろうか。チェックのシャツにデニムというスタイルだが、どことなく垢抜けない雰囲気を醸し出している。

彼は早速、自分自身について語り始めた。

第9話の続きはこちら

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