東京就活事情 Vol.4

「あいつより絶対稼いでやる…」外資コンサルを目指して、2年間の無給生活に耐え忍んだ男の残酷な末路

就職活動は、今や「売り手市場」と言われ、かつての就職氷河期などどこ吹く風。

しかし、時代を問わず“狭き門”とされる企業は常に存在し、選ばれし者だけが生き残るのが現実だ。

そして「就活の頂点」を目指す若者たちは皆、こう信じている。

−就職で、すべての人生が決まる。

本連載で紹介するのは、内定のためなら手段を選ばない数々の猛者たち。彼らが語る、驚くべき就活のリアルとは?

先週、就活にかけた交通費は150万の女子アナが登場したが、今週は…?


【今週の就活男子】

・名前:雅人(30歳)
・勤務先:外資系IT企業 コンサルティング事業部
・出身大学:東京工業大学
・就職時の内定企業:現在の勤務先、ほか日系企業


「就職活動かあ。随分、懐かしい響きですね。話すと長くなるから、まあ飲みましょうよ」

そう言って、雅人は『バーアンドカフェ カメリア』で、カクテルに口をつけた。

雅人は現在、日本橋・箱崎にある外資系大手IT企業のコンサルティング部門で働いている。

外資系といっても、制度や給与体系はまるで日系企業だし、コンサルといってもいわゆる外資系コンサルティングファームとは全く異なる。

オールバックが似合う端正な顔立ち。上質なスーツの袖から、エルメスのカフリンクスがさりげなく覗き、セクシーな香りがふわりと漂っている。

ギラギラした雰囲気は一切なく、知的でエレガントな姿には思わずうっとりさせられる。

早速、就職活動について話してほしいと頼むと、彼は口を開いた。

「僕ね、学生時代、ボランティアしてたんですよ」

東工大の学歴に、安定した企業。恵まれたルックスに加えて、彼には奉仕の精神まであるようだ。ますます感心してしまう。

しかし、雅人は思わぬことを口にした。

「奉仕の精神?いやいや、僕がボランティアをした目的はたったひとつ。内定のためだけですよ。つまり、自分の利益のため以外の何物でもありません」

【東京就活事情】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo