東京就活事情 Vol.5

「トップセールスの秘密、教えてあげる」女を売りにする27歳・広告代理店美女の隠された過去

就職活動は、今や「売り手市場」と言われ、かつての就職氷河期などどこ吹く風。

しかし、時代を問わず“狭き門”とされる企業は常に存在し、選ばれし者だけが生き残るのが現実だ。

そして「就活の頂点」を目指す若者たちは皆、こう信じている。

−就職で、すべての人生が決まる。

本連載で紹介するのは、内定のためなら手段を選ばない数々の猛者たち。彼らが語る、驚くべき就活のリアルとは?

先週、就活のために2年間もの無給生活に耐え忍んだ男が登場したが、今週は・・・?


【今週の就活女子】

・名前: なぎさ(27歳)
・現在の勤務先:大手広告代理店
・出身大学:早稲田大学
・就職時の内定企業:現在の勤務先のみ


「お待たせしました」

21時を回った頃、なぎさは待ち合わせ場所の『バー&ラウンジ マジェスティック』に現れた。

彼女は、仕事帰りとは思えぬほど妖艶なオーラを纏っており、ダウンライトに照らされた姿に思わず目を奪われる。

真っ赤な口紅に、ボディラインを強調した黒のレースのワンピース。シャネルのアリュールだろうか。彼女が髪をかきあげる度に、官能的な香りがその場を覆う。

大手広告代理店の営業職、と聞いていたから、てっきりサバサバしたキャリアウーマン風の美女が現れるのかと思っていたのだが、予想に反していた。

戸惑いながらも早速就活の話を切り出すと、彼女は少し赤みを帯びた、とろんとした目をこちらに向ける。

「私、どうやって内定を取ったと思いますか…?」

なぎさにジッと見つめられること数秒。

すっかり彼女にペースを奪われたかと思うや否や、彼女は態度を急変させ、こちらを睨むように吐き捨てた。

「男の人って、ホントに単純ですよね。…じゃ、私の就活についてお話します」

さっきまでの甘ったるい空気はどこへやら、なぎさは淡々と話し始めた。

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