就職活動は、今や「売り手市場」と言われ、かつての就職氷河期などどこ吹く風。
しかし、時代を問わず“狭き門”とされる企業は常に存在し、選ばれし者だけが生き残るのが現実だ。
そして「就活の頂点」を目指す若者たちは皆、こう信じている。
—就職で、すべての人生が決まる。
本連載で紹介するのは、内定のためなら手段を選ばない数々の猛者たち。彼らが語る、驚くべき就活のリアルとは?
【今週の就活女子】
・名前:恵里奈(26歳)
・現在の勤務先:外資系投資銀行
・出身大学:東京大学 経済学部
・就活時の内定企業:現在の勤務先のみ
待ち合わせ場所の『ランデブーラウンジ』に現れた恵里奈を一目見るなり、その美しさに息をのんだ。
大きなアーモンドアイに、すっと高い鼻筋とキュッと口角の上がった唇。眉と目の間隔やチークの位置に至るまで、彼女の顔は、美人の黄金比率そのものだ。
さすがは“外銀セールス”。絶世の美女である。
六本木の外資系投資銀行・セールス部門で働く恵里奈は、美貌だけでなく出自にも恵まれている。総合商社で働く父を持ち、中学までをアメリカとパリで過ごしたため、英語とフランス語はネイティブ並み。それに加えて、東京大学卒の学歴。
これだけのカードを持った恵里奈のことだ。就職活動も余裕綽々、何の苦労もなく内定をもらったのだろう。
しかし、そんな予想を裏切り、恵里奈は衝撃的なことを口にした。
「私、就活のために整形したんです」
この発言を皮切りに、彼女は内定に至るまでの道のりを赤裸々に話し始めた。
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