バブル崩壊後の低迷する日本を生きてきた“ゆとり世代”。
外資系コンサルティングファームに勤める瑞希(26歳)も、まさに典型的な“ゆとり”。
高学歴、高収入、容姿端麗。誰もが羨むハイスペにも関わらず、その実態は信じられないほど地味だ。
趣味はNetflix、たまに港区おじさん・水野と出かけるのは庶民的な餃子屋...。
ところが水野に半ば巻き込まれるような形で、プロボノ活動に参加することになった瑞希。クライアント先の熱き起業家・小原から言われた言葉に反発を覚える。
小原に認めてもらえる提案を練り直すため、休日返上で田舎町を訪れた瑞希。
再び、小原への提案に臨む。果たして今度は、受け入れられるのか…?
「本日はご足労頂きありがとうございます。どうぞ、おかけください」
瑞希の勤める外資コンサルティングファームの会議室は、天井・壁・床全てが無機質な白で統一されている。
これまた真っ白な会議テーブルを挟み、瑞希は正面の席を小原に勧めた。
瑞希が再度ミーティングをセッティ......
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この記事へのコメント
【居心地が良い場所】よりも、【居心地の良い自分】でいることが大切なんじゃないかなと。
シンガポール行っちゃうみたいだし!
本当に熱くならない人っているよ、もっと。