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“ゆとり”のトリセツ Vol.7

“ゆとり”のトリセツ:いくら金を稼いでも心は満たされない。成功したはずの男が港区で感じる孤独

高学歴、高収入、容姿端麗。誰もが羨むハイスペにも関わらず、その実態は信じられないほど地味だ。

趣味はNetflix、たまに港区おじさん・水野と出かけるのは庶民的な餃子屋。

何事も「楽に、効率的に」が大原則のゆとり世代・瑞希だが、水野に半ば巻き込まれるような形で、プロボノ活動に参加することになってしまう。

仕事と割り切り適度に取り組んできたつもりだったが、それを指摘されてしまい…


休日返上でやってきた、田舎町


―ふぅ、間に合った。

念のため、瑞希はバス停の時刻表と目的地をもう一度確認する。

日中でも1時間に1、2本しか通らないバスを乗り過ごすと、この田舎では致命的だ。

駅に向かう最終バスの定刻まで、10分はある。

田んぼの傍に申し訳程度に置かれたベンチに腰掛け、瑞希......


この記事へのコメント

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No Name
瑞希、群馬までいってえらい!
水野、プロボノを半ばおしつけたんだから車でお迎えくらい!むしろ行きも車で送ってもらっても良かったー!瑞希、内緒にしたかったのだろうけど…
2018/03/12 05:1055
No Name
電話してタクシー呼んだらいいのに
2018/03/12 07:0453Comment Icon7
No Name
東京は、中年男の一人暮らしに優しくない。
とありますが、港区おじさんなど謳歌してる独身中年多くて1番優しいと思いますw
2018/03/12 05:4152
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“ゆとり”のトリセツ

バブル崩壊後の低迷する日本を生きてきた"ゆとり世代”。

諸説あるものの、現在の20代がこの世代に当たるとされる。

仕事も恋も、何もかもが面倒くさい。報われる保証もないのに、頑張る意味がわからない。

−頑張れば報われるって...それ、昔の話でしょ?−

外資系コンサルティングファームに勤める瑞希(26歳)も、まさに典型的な“ゆとり”の価値観を持っている。

東京を生きるゆとり世代の、リアルな仕事・恋愛・人生観を覗いてみよう。

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