「…黒以外の服も着るんだね」
コの字型カウンターの真ん中に案内され席に着くと、隣で水野が目を細めた。
瑞希が『フロリレージュ』を訪れるのは、今日が初めてだ。
グレートーンでまとめられた広いオープンキッチンには花が生けられ、本来無機質なはずの空間に柔らかい彩りを加えて......
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「…黒以外の服も着るんだね」
コの字型カウンターの真ん中に案内され席に着くと、隣で水野が目を細めた。
瑞希が『フロリレージュ』を訪れるのは、今日が初めてだ。
グレートーンでまとめられた広いオープンキッチンには花が生けられ、本来無機質なはずの空間に柔らかい彩りを加えて......
バブル崩壊後の低迷する日本を生きてきた"ゆとり世代”。
諸説あるものの、現在の20代がこの世代に当たるとされる。
仕事も恋も、何もかもが面倒くさい。報われる保証もないのに、頑張る意味がわからない。
−頑張れば報われるって...それ、昔の話でしょ?−
外資系コンサルティングファームに勤める瑞希(26歳)も、まさに典型的な“ゆとり”の価値観を持っている。
東京を生きるゆとり世代の、リアルな仕事・恋愛・人生観を覗いてみよう。
この記事へのコメント
なんだか、やっとおもしろくなってきた?