シバユカ Vol.3

シバユカ:タワマンホムパに群がる女はパセリのようなもの。所詮、添え物は本命になれない

女の人生は、多様性に満ちている。

女性活躍推進が叫ばれる今、社会から女性への期待は増す一方だ。

最近では高学歴でもキャリア志向を持たず、あえて一般職の道に進み、結婚しやすい環境を整える女性も多いと聞く。

−男に頼って、何が悪いの?−

「恋の大三角形」に登場したゆるふわOL・“シバユカ”もまさに、そのひとり。

慶大経済学部卒の学歴を有していながら、大手不動産会社の役員秘書に甘んじるシバユカ。実は彼女には、したたかな野心があった。

“結婚ありき”の人生を描くシバユカはさっそく婚活に勤しむが、早々にお食事会は無意味だと悟る。

お食事会以外での出会いを求めるシバユカに、ある誘いが。


留美先生の教え


留美先生のお料理教室“Rumi’s table”。

開放感あるLDKに、洗いものの水音が響いている。

平日夜クラスが終了した後、こうして留美先生とふたり、粛々と後片付けする時間を、私は好んでいる。

緊張感から解放された留美先生が、雑談とともに様々なアドバイスをくれるからだ。

「シバユカちゃん、ホームページはもう作った?」

大理石のテーブルに残された、ロイヤルコペンハーゲンの食器を流しへと運ぶ私に、留美先生が思い出したように尋ねた。

「はい、留美先生に言われて一応…。まだほとんど更新できてないんですけど」

遠慮がちに答えると、留美先生は満足そうに頷いてくれた。

「偉いわ。そうやってすぐに行動に移せる子って、実はなかなかいないものよ。

今の時代、フリーで仕事をしようと思ったら発信力が命。まずはホームページやSNSで、オリジナルレシピやテーブルコーディネートなんかを地道にコツコツ発信し続けること。

そうすれば必ず、実を結ぶ時がくるから」

留美先生の力強い言葉が、胸に響く。

無意味だと悟ったお食事会には、もうほとんど参加しなくなっていた。

その代わり、時間を見つけてはお料理をしてレシピ開発に勤しみ、HPでブログを更新したりInstagramで発信したりしている。

私はまだ、何者でもない。

だけどいつか、きっと。

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