シバユカ Vol.1

シバユカ:男に頼って何が悪い?“結婚ありき”で人生を描く、イマドキのしたたかガール

女の人生は、多様性に満ちている。

女性活躍推進が叫ばれる今、社会から女性への期待は増す一方だ。

だが最近では高学歴でもキャリア志向を持たず、あえて一般職の道に進み、結婚しやすい環境を整える女性も多いと聞く。

−男に頼って、何が悪いの?−

「恋の大三角形」に登場したゆるふわOL・ “シバユカ” もまさに、そのひとり。

実は慶大経済学部卒の学歴を有する彼女だが、総合職でキャリアを積む同級生を尻目に大手不動産会社の役員秘書に甘んじている。

にゃんにゃんOLと揶揄されても、気にしない。

そこには、策士“シバユカ”のしたたかな野心があった…!?


出世もキャリアも、私には必要ない


「確認しますが…本当にうちの“一般職”でいいんですか?」

いかにも人事部らしい、縁なしメガネをかけた誠実そうな男性が、私に怪訝な目を向けた。

男の隣に座る妙齢の女性社員も、物言いたげな表情で私を見つめている。

それは、丸の内に本社を構える、大手不動産会社の採用面接での出来事。

あの時のことを思い出すと、私は今でもちょっと可笑しくなってしまう。

彼らの心の中は、きっと「?」でいっぱいだったに違いない。

都内女子校出身、慶應義塾大学経済学部卒。浪人も留年もなし。総合職での採用基準を優に満たしているのに、どうしてわざわざ業務の幅も狭く、給与ベースの低い一般職を?と。

世間からは、理解してもらえないのかもしれない。

けれど私には私なりの人生設計があって、そこには総合職とか、キャリアとか出世とか、そういう類は全く必要ないのだから仕方ない。

「御社の一般職が、第一希望です」

迷いなく言い切る私に、面接官二人は戸惑ったように顔を見合わせる。

その反応に、「もしかして落とされる…?」と一瞬不安がよぎったが、そのあとの選考は問題なくトントン拍子に進み、無事に内定を獲得することができてホッとした。

こうして当時22歳の私は自ら望んで、東京婚活市場随一の戦闘力を誇る、丸の内OLとなったのだ。

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