悪妻 Vol.9

悪妻:男から見せられた、天国と地獄。美貌に恵まれた私が、「悪妻」と呼ばれるまで

東京には、いろいろな妻達がいる。

良き妻であり、賢い母でもある良妻賢母。

夫に愛される術を心得た、愛され妻。

そして、あまり公には語られることのない、悪妻ー。

これは、期せずして「悪妻」を娶ってしまった男の物語である。

女性の美に並々ならぬ執着を持つ藤田は、若く美しい妻・絵里子結婚する。

だが、奔放すぎる美貌の妻との暮らしに限界を感じ、別離を考えるまでになる。

今回は絵里子がその胸中を語る。


絵里子から見た「男」


だいたい男なんていうのは、多かれ少なかれ似たような生き物だと思う。

いくら優しくって、なんでも自分の言うことを聞いてくれる男だって、そんなのは最初のうちだけ。

この女が自分のものになった、って確信した途端本来の「男」の部分がムクムクと出てくるの。

くだらない虚栄心。男のプライド。

上辺では女に優しい男でも、じっくり言動を観察していると、常に女よりは上に立っていたいというエゴが滲み出ていたりする。

私は、幸運なことに容姿にだけは恵まれた。

だけど、不特定多数の男に勝手に好意を持たれるっていうのも、ものすごく苦痛だったりもする。

気持ちがポジティブな方向にあらわれている時はいいけど、こちらが相手を受け入れない態度をとった途端、男たちは傷つけられたプライドをなんとか回復させようと躍起になる。

酷いことを言って私を傷つけようとしてみたり、自分のものにならなかった女だからって有る事無い事言いふらしてみたり。

社会的にもある程度の地位にいる男の人からかなり精神的に追い詰められたこともあって、地獄のような時期もあった。

でも、そんな私でも唯一心を許せる、って思えた人に出会えた。

それが、藤田さんよ。

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