東京には、いろいろな妻達がいる。
良き妻であり、賢い母でもある良妻賢母。
夫に愛される術を心得た、愛され妻。
そして、あまり公には語られることのない、悪妻ー。
これは、期せずして「悪妻」を娶ってしまった男の物語である。
女性の美に並々ならぬ執着を持つ男・藤田。そんな藤田が選んだ妻・絵里子とは一体どんな女なのだろうか?
「妻」らしくない妻、絵里子
「藤田さん。私今夜はご飯いらないから、一人で好きなものを食べてね。」
月曜日の朝。
結婚と同時に買ったアンティークの鏡台の前に座りながら、絵里子はこちらを見ようともせずに言い放つ。
化粧をしているようには全く見えないのに、いつもこうして鏡台の前に座ると小1時間は顔に......
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この記事へのコメント
せっかくの祝日なのに朝からイライラさせられて微妙。男性向けの話なのこれ?