人妻が恋するのは、罪なのか。
裕福で安定した生活を手に入れ、良き夫に恵まれ、幸せな妻であるはずだった菜月。
結婚後に出会った彼は、運命の男か、それとも...?
人妻の菜月は、独身の達也と出会い、恋に堕ちてしまう。禁断の関係は夫にまで知らるが、二人はめげずに愛を誓った。そして菜月はとうとう離婚を切り出すが、達也が海外赴任を隠していたことを知り、だんだんと我に返り始めた。
「菜月さんは、相変わらずお料理が上手ねぇ」
義母に“さん”付けで呼ばれるたび、菜月は胸がチクリと痛んだ。
―菜月さんー
かつて、同じ呼び名を何度も耳元で囁かれた記憶が、淡く蘇る。
宗一の母親は、名古屋から友人と歌舞伎を観にやって来たついでに息子夫婦の家に寄った......
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この記事へのコメント
ちゃんとお礼してなかったんじゃないかな?
自分は幸せになって当たり前って悪気なく思ってるから周りをイラつかせるのだと思います。