恋愛中毒 Vol.12

恋愛中毒:「一緒になろう」という言葉は、嘘だったの?禁断の愛を貫く人妻が抱える秘密

人妻が恋するのは、罪なのか。

裕福で安定した生活を手に入れ、良き夫に恵まれ、幸せな妻であるはずだった菜月。

結婚後に出会った彼は、運命の男か、それとも...?

人妻の菜月は、独身の達也と出会い恋に堕ちてしまう。禁断の関係は夫にまで知られてしまうが、二人はめげずに愛を誓い、菜月はとうとう離婚を切り出したが、達也が海外赴任を隠していたことを知り...?


「達也と一緒に、ロンドンに行っちゃうの?」

美加が何の話をしているのか、菜月には見当もつかない。

「番町のセレブ妻の次は、ヨーロッパの駐妻かぁ」

―ロンドン、駐妻―

親友の一言一言が、菜月の神経を刺激する。そんな話、達也からは全く知らされていない。

「正直、最初は驚いたけど......ある意味なっちゃんが羨ましい。私なんて独身で結婚もしたいのに、何ていうか......男の人のために、そんなエネルギー湧かないもん」

美加は少し困ったように微笑みながら、『SATSUKI』のパンケーキを少しずつ口に運んでいる。

「...ねぇ、美加。あの......それ、誰から聞いたの?」

なるべく、自然に聞いたつもりだった。

しかし動揺が伝わってしまったのか、彼女はハッと息を飲み、急に焦った顔になる。

「え...、嘘でしょ?まさか達也、駐在のこと、なっちゃんに話してないの...?!」

美加の目には、これまでのような軽蔑や嫌悪でも、羨望でもない、ただ、憐れな女に対する同情が浮かんでいた。

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