2017.06.05
私、美人じゃないのにモテるんです。 Vol.15―美人じゃないのに、なぜかモテる。
あなたの周りに少なからず、そういう女性はいないだろうか?
引き立て役だと思って連れて行った食事会で、全てを持って行かれる。他の女性がいないかのように、彼女の周りだけ盛り上がる。
「クラスで3番目に可愛い」と言われる化粧品会社勤務・莉乃(27)も、まさにそんな女だった。
彼女の、知られざる生態とは?
「私、美人じゃないのにモテるんです。」一挙に全話おさらい!
第1話:見た目だけの女なんて、相手にもならない
今週の金曜日は、職場の1つ上の先輩である真央に誘いを受けたお食事会から始まる。お相手は、外資系コンサルに勤める3人の男性。女性側はもう1人、真央が同期を連れてくるらしい。
莉乃の見た目は控えめにいっても「クラスで3番目に可愛い」くらい。道ですれ違っても特別振り返るような美人じゃない。それでも自分でも不思議なくらい、莉乃はモテる。今夜の食事会でも、その確信はあった。
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第2話:出しゃばる美人はモテない!!「沈黙は金なり」の、モテる女の食事会のお作法
「納得、いかない…」
スマホを握りしめ、吐き捨てるように陽菜はつぶやいた。外資コンサルとのお食事会。美人で英語も話せる陽菜は、女性陣の中では断トツなはずだった。
―なぜ、莉乃なの?
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第3話:好きな人に好かれないのは、なぜ?恋愛の“ミスマッチ”を引き起こす、残念過ぎる3つの理由
―なんでみんな、勝手に狂っちゃうのかな。
その謎は、莉乃にもいまだに解けない。でも、分かったこともある。それは「好きなひとに好かれない」女と、莉乃のように好かれる女に、3つの違いがあるのだ。
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第4話:初デートで「もう少し一緒にいたい」と言われるのは、“都合のいい女”フラグに違いない
したり顔でワインを飲む陽菜の耳に、となりに座る同い年くらいの女性たちの会話が聞こえてきた。
「よく口説かれるからモテるってカン違いしてる女、かわいそうだよね」
思わず、耳をかたむける。
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第5話:「わざとだよ?」モテる女にとって、天然に見せかけた計算アプローチはお手のもの
ははっ、と健太郎は氷がとけたような笑顔を浮かべた。
はじめて声を上げて笑う健太郎を見て、莉乃の心の中に、あたたかいものが流れ込んでくる感覚がした。一瞬一瞬、健太郎に惹かれてゆく。
―でも、このひとはなぜだか、いつも寂しそう。
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第6話:「好きなひとができない」は要注意。自分を高く見積もりすぎた人間の行きつく先
―見・た・わ・よ?
照れたように目配せしあっていた、莉乃と健太郎。それを目撃した陽菜の心は、嫉妬で煮えたぎっていた。打ち合わせが終わり健太郎がいなくなった後、陽菜はつかつかと莉乃の方に歩み寄った。
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第7話:「ライバルを○○するのは駄目」美人じゃないのにモテる女しか知らない、ある流儀
「イベントプロジェクトのことだが、君には、坂上さんとやりとりをする企画業務からはずれてもらう」
課長にいきなり会議室に呼ばれ、言い渡された通告。驚きのあまり、莉乃は目をまん丸に見開いた。
―健太郎さんと、もうプロジェクト準備で関われないってこと…?
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第8話:美人じゃないのにモテる女、まさかの惨敗?本命に告白して返ってきた、衝撃の一言
泣きそうにゆがむ莉乃の顔を見て、「美味しいお店があるので、行きませんか」と誘ってくれたのだ。誰にも会いたくないのに、誰かに会いたくてたまらない。ひとりでいたいのに、ひとりは耐えられない。そんな気持ちを、健太郎は静かにくみ取ってくれた気がした。
「桜、散ってしまいましたね」
飯田橋駅近くのお堀の桜を遠目に見ながら、健太郎がつぶやく。その寂しそうな横顔を見て、莉乃の胸はズキン、と痛んだ。
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第9話:昨日の味方は、今日の敵?同じカーストだと思っていた親友からの予想外の裏切り
「わたしも本当は、男性のツボは分かっているのよ?ただ、そういう発言を乱発したくないだけなの。自分のレベルを下げる気がして」
―わたしの言っている意味、分かるでしょ?
「そうねー。確かに美人じゃないけどモテる女性って、見境いなく男性にいい顔するわよね」
ふふふ、と麻衣は含み笑いをする。そうよね、と身を乗り出そうとした陽菜をさえぎり、麻衣は言葉を続けた。
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第10話:「好きだけど付き合えない」の真意は?翻弄される女心
告白して返ってきた、「好きだけどつきあえない」という健太郎の言葉。今でも思い出すたびに、胸がざわざわと震えてしまう。自信があったから告白したわけではない。気持ちがあふれ出て止まらなかったから、伝えた。それだけだ。
けれど、健太郎の返事は莉乃がぼんやりと予想していた、どんな言葉とも違っていた。
何が、だめだったの?
なぜ、好きだけど、なんて言ったの?
健太郎さんは、何を考えているの?
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第11話:他の女性との決定的な差。男から見た“モテる女の条件”とは?
「莉乃ちゃんは、そんなに健太郎って人のことが好きなんだね」
ひとしきり真央の話を聞いた後、ぽつりとつぶやく平岡の声に、ほんのわずかだが残念そうな色が含まれていることに、真央は気づいた。
「平岡君、莉乃のことご飯に誘ってたもんね」
そうだね、と答える平岡に、真央は重ねて聞く。
「なんでお食事会で、莉乃のことが気になったの?」
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第12話:「あやふやな優しさが1番残酷で、ずるい」。素直な女の本音に、男はどう答える?
「…莉乃さんは、素直ですよね」
健太郎の低く穏やかな声が、昼下がりのやわらかい空気に、そっと溶ける。
「…そういう素直な気持ちをぶつけてくれるのが、莉乃さんの1番魅力的なところです。だから僕も、ちゃんと話します」
健太郎は何かを決めたようにきっぱりと言い、陽菜とのことを話し始めた。
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第13話:悲恋ばかりの“都合のいい女”と、そうでない女の決定的な違い
わたし、健太郎さんにふられたの。「相談がある」って呼び出して、告白したんだけどね。彼に抱きついてみたけど、「飲みすぎですよ」ってやんわり押し戻されて、「ごめんなさい」って、言われた。
わたし、酔いもあって、頭の中がぐるぐるしちゃって。「なんで?莉乃とつきあってないんでしょ?わたしじゃ駄目なの?」ってつめ寄った。
そしたら彼、静かに、だけどきっぱり言ったの。
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第14話:ついに明かされる、男の本音。本命になった女となれなかった女の分かれ道
2人の何がそんなに違ったのか、なんてはっきり言えませんが、印象的な違いはいくつかありました。
莉乃さんは、僕の仕事のスタンスとか、内面を見てくれるんですね。弱いところもわかった上で、励ましてくれて。一方で陽菜さんは、いつも僕の外見や社会的地位を褒めてくれました。
どちらも、嬉しいことです。けれど、条件を褒められる機会って、社会人になると多くて。少し、食傷気味だったのかもしれません。
第14話の続きはこちら
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私、美人じゃないのにモテるんです 最終回:2年間恋人を待ち続けた女の、恋の結末
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