私、美人じゃないのにモテるんです。 Vol.6

「好きなひとができない」は要注意。自分を高く見積もりすぎた人間の行きつく先

―美人じゃないのに、なぜかモテる。

あなたの周りに少なからず、そういう女性はいないだろうか?

引き立て役だと思って連れて行った食事会で、全てを持って行かれる。他の女性がいないかのように、彼女の周りだけ盛り上がる。

「クラスで3番目に可愛い」と言われる化粧品会社勤務・莉乃(27)も、まさにそんな女だった。

健太郎とご飯に行き、距離をちぢめられた気がした莉乃。後日、「先日はどうも」と2人が目配せしあっていたのを見た陽菜は、とある行動に出て…?


ひとりの男を取りあう、一触即発の女たち


―見・た・わ・よ?

照れたように目配せしあっていた、莉乃と健太郎。それを目撃した陽菜の心は、嫉妬で煮えたぎっていた。

打ち合わせが終わり健太郎がいなくなった後、陽菜はつかつかと莉乃の方に歩み寄った。

「健太郎さんと飲みにいったの?」

精一杯、余裕ぶった笑顔をつくる。

「はい、打ち合わせの後、そのまま表参道でご飯に行きました」

莉乃もにっこりと陽菜に笑いかける。本当はオフの日のデートだったが、打ち合わせの後だと嘘をついたのは、陽菜の神経を逆なでしないための配慮だ。

「あら、あなたも表参道?私もバーに連れて行ってもらったの。すてきな夜を過ごしたのよ」

陽菜は笑顔をはりつけたまま、さらに莉乃に近づき、周囲に聞こえないようにささやく。

「飲まされすぎなかった?健太郎さんったら、たくさん飲ませてくるから…」

莉乃も笑顔のまま、陽菜の目をしっかり見すえた。

「本当ですか?わたしは全然…とても大事に扱ってくださいましたよ」

―何よそれ。遠まわしなイヤミ?

陽菜の顔つきが、ピキン、と凍る。

「それはまだ、心を開いてもらえてないのかもね?がんばってね」

刺すような視線を投げつけ、陽菜はその場を去った。

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