私、美人じゃないのにモテるんです。 Vol.8

美人じゃないのにモテる女、まさかの惨敗?本命に告白して返ってきた、衝撃の一言

―美人じゃないのに、なぜかモテる。

あなたの周りに少なからず、そういう女性はいないだろうか?

引き立て役だと思って連れて行った食事会で、全てを持って行かれる。他の女性がいないかのように、彼女の周りだけ盛り上がる。

「クラスで3番目に可愛い」と言われる化粧品会社勤務・莉乃(27)も、まさにそんな女だった。

モテない美女・陽菜の工作により、意中のデザイナー・健太郎との仕事を外された、莉乃。ふびんに思った莉乃の先輩・真央は、健太郎に1本のメールを送る。ミーティング後、今度は同期の陽菜に声をかけにいった真央だが…。

笑顔で殴りあう、女たちのマウンティング


「陽菜、ちょっといい?」

ミーティングが終了し、健太郎に話しかけようとする陽菜を、真央はひき止めた。

今じゃなきゃだめ?とぼやく陽菜をお茶に誘い、食堂に連れていく。

「莉乃のことだけど」

けだるそうにコーヒーを飲む陽菜に、真央はきりだす。

「仕事はちゃんとこなす子だから、健太郎さんとの仕事が遅いとも思えない。なぜ課長に、莉乃を企画業務から降ろすように言ったの?」

陽菜は、とぼけたように首をかしげる。

「だって、仕事遅そうだったから。それに、ああいう子がイケメンの周りをうろちょろするの、正直イラッとしない?」

そう言って、毒を含んだ笑みをなげかけてくる。いじめっ子が仲間をつくろうとするときの顔だ。

「仕事は仕事、でしょ。そこは割りきらなきゃ」

莉乃の味方をすることもなく、真央は笑顔でなだめるように言ったつもりだった。

「…なんだか上から目線よね?」

陽菜がつぶやき、口角をくっきり上げる。確実に、目は笑っていない。

「そんなつもりはないよ。ただ、業務から外すのはどうかなって」

「そんなにいい人すぎると、なめられるわよ?一緒にお食事会に行ったときも大体、格下の男に同等扱いされて、言い寄られてるじゃない」

―それ、今、関係ある?

真央は自分の頬がピクピクとけいれんした気がした。

「そうだね。高嶺の花で、誰にも声をかけられない陽菜からすればね?」

にっこり笑って答え、冷めたコーヒーを静かに飲む。

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