私、美人じゃないのにモテるんです。 Vol.9

昨日の味方は、今日の敵?同じカーストだと思っていた親友からの予想外の裏切り

―美人じゃないのに、なぜかモテる。

あなたの周りに少なからず、そういう女性はいないだろうか?

引き立て役だと思って連れて行った食事会で、全てを持って行かれる。他の女性がいないかのように、彼女の周りだけ盛り上がる。

「クラスで3番目に可愛い」と言われる化粧品会社勤務・莉乃(27)も、まさにそんな女だった。

モテない美女・陽菜の工作により、意中のデザイナー・健太郎との仕事を外され、落ち込む莉乃。優しく励ましてくれる健太郎への気持ちを抑えきれずに告白すると、「好きだけどつきまえません」とふられてしまう

一方陽菜は、健太郎には相手にされず、同期の真央とも言い合いになり、いらいらを募らせる。そんな中、慶應時代の親友と久しぶりに会うが…。


毒を含んだ女子トークは、極上の密の味


「陽菜、久しぶりー。元気だった?」

優雅な足どりでこちらに向かってくるのは、陽菜の大学時代の友人、麻衣。

色白ですきとおるような肌に、品よく配置された大きな猫目。常に少し開かれたうすい唇は、いつも、そこはかとない色香をただよわせている。

「元気よ。麻衣も元気そうね。相変わらずきれいな肌。どこのスキンケア使ってるの?」

「やだ、陽菜のところのよ。陽菜こそ、どんどんきれいになっていってるじゃない。だれかいい人ができたの?」

ふふふ、と2人は笑いあう。会ったときには必ず交わす、褒め言葉のラリー。

キャビンアテンダントとして国際線で世界中を飛び回る麻衣とは時間が中々あわず、女子会は4ヶ月ぶりになる。

今回のお店は、『金蔦 六本木』。ドーナツ状にしかれた牛肉や豚肉を、中央のテールスープに浸してしゃぶしゃぶ風に食べるのがお決まりだ。

とろける極上のお肉を肴に、陽菜と麻衣は話に花を咲かせる。

「陽菜は最近、どうなの?相変わらず、忙しい?」

「そうねえ。化粧品業界は正直、肩がこるかな。マウンティングの巣窟だから。お局さまにご挨拶すると決まって、上から下までじろっと一瞥されるの」

「そういう文化、こっちの業界にもあるー。私たち、若いだけで敵なのよね」

麻衣は口に手を当てて、いやになっちゃう、と困ったように笑う。

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