エビージョ! Vol.13

いよいよ明日で最終話!「エビージョ!」全話総集編

第7話:結局一番使えるのは9cmピンヒールより太ヒール。結婚とは妥協の産物か?

「マナミちゃん、本当に良いの?」

二軒目のバーに行った後、赤坂にある裕太の家まで一緒にタクシーに乗り込んだ。何だか少し気まずい雰囲気が流れつつ、結局裕太の家に行った。

しかしここからが問題だった。

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第8話:二歩下がれる女が勝てる?アラサー・エビージョは男の一言に歓喜し、信じ、そして傷つく

「あれ?マナミちゃん、裕太さんから何も聞いてない?なんかね、私のこと凄く気に入ってくれたみたいで...まだ直接好きとは言われてないんだけど、付き合っても良いかなーって思ってるんだ。」

どんどん早希の声が遠ざかっていく。目黒女子・早希が怖いのか、裕太が女好きの最低な奴なのか...目の前が真っ暗になる。今、自分が置かれている状況が飲め込めない。

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第9話:無駄な出会いはもう結構!! エビージョ、27歳の市場価値と30歳のタイムリミット

「もう28歳でしょ?売れるのはあと2年弱。そしてそういう女に限って売れ残るから注意した方がいいよ(笑)」

もう少し、声のボリュームを落とすことはできないのだろうか...高笑いする楓の声を聞きながら、急に不安に襲われた。

あと2年もあるが、あと2年しかない。なんとしてでも30歳までに結婚したい。売れ残り、と後ろ指を指されるのだけは絶対に避けたいが、果たして本当に結婚できるのだろうか...

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第10話:運転手付きの経営者に目が眩む、エビージョ、28歳の冬

「俊明さんって、毎日こんな所でお食事しているんですか?」

「流石に毎日ではないけど、でも接待とか多いから頻度はかなり高いかもね。」

あぁ、この人と一緒になれたら、こんなお店にも日常的に通えるようになる。何て素晴らしい生活なんだろう。お酒が進むと共に、期待値はどんどん膨らんで行った。

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第11話:結婚は本当に永遠の就職先なのか?遂に本物のルブタンを手に入れたエビージョの行く末

顔も嫌いだし、よく話す性格も嫌いだ。でも、彼の持っているステータスは大好きだ。ここは自分の幸せな将来のために飛び込むしかないだろう。

「そうだね、そろそろ頑張るのにも疲れたしなぁ...」

良い暮らしと楽な生活。俊明と付き合えば家賃を払う必要もなく、そして買いたい物を我慢する必要もなくなる。ようやく、自分の価値に見合う人の出会えたのだ。 何より、心の中で“これで楓に勝てる”と思った。

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第12話:80万円の時計vs450万円の時計。エビージョ的に男の価値は時計の価格と比例する

LINEの既読マークをつけないように最善の注意を払いながら、トップ画面をタップして裕太の文章を何度も読み返す。返信すべきかしないべきか...恋愛マニュアル本には“返信しない方が男は燃える”と書いてあった。

—裕太では、楓に勝てないのに。—

それは分かっている。そして恋愛マニュアルを無視しても、つい返信をしてしまう自分がいた。

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