エビージョ! Vol.10

運転手付きの経営者に目が眩む、エビージョ、28歳の冬

そのブランド力に惹かれ、多少背伸びをしてでもセルフ・ブランディングのために恵比寿に住む女性がいる。

恵比寿に生息する恵比寿女子、通称、“エビージョ”。

一見華やかに見える彼女たちには、窺い知れない裏の顔がある。

そんな典型的なエビージョであるマナミは、年収1,000万円のテレビマン・裕太を巡り、目黒女子・早希と戦うことに。しかし結局裕太に遊ばれていたことが分かりショックを受ける。そんな中、レストランで偶然居合わせた俊明に心惹かれるマナミだが...


アラサー女子の妄想劇


—岩田マナミ—

会社のデスクで、ポスト・イットに彼の名字と自分の名前を重ねて書いてみる。うん、悪くないと頷き、顔がニヤける。何歳になっても、女性がすることは一緒だ。


1. 彼と結婚した時のことを考えて、彼の名字に自分の名前を当てはめる
2. 子供は男女どちらかと考え、女の子だったらあの名前...と妄想する
3. 結婚したら、今の仕事辞めちゃおうかな〜と甘い気持ちになる


まだ始まってもいない恋だが、レストランで居合わせた、(楓曰く)リッチで素敵な男性・岩田俊明。彼と結婚したら、今の仕事はやめてもう少し楽な、趣味程度の仕事に転職できる。自宅でサロンとか開いちゃって、セレブ妻として有名になるのも悪くない。

「マナミちゃん、さっきから一人で何ニヤニヤしてるの?」

佳奈恵が怪訝そうな顔をしてこちらを見ていた。将来の希望が見えると、周りにも優しくなれる。

「私、来年あたり結婚するかも♫佳奈恵、ランチ行こう〜!」

外は寒いはずなのに、心はポカポカとしていた。

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