第7話:大切なのは「自分らしさ」の取捨選択。28歳の元港区ガールが代々木上原生活で取り戻したもの
ユリはこの一件で気がついたことがある。聡とのレストランデートもいいが、こうやって公園で散歩をしたり、美味しいパン屋を見つけたり、日常生活の何気ない楽しみを見つける方が、自分らしくいられるということだ。
お洒落だけど所帯じみていない、この代々木上原の地での生活で、ユリは自分の生活の「軸」を発見しつつあった。
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第8話:彼氏の浮気相手は自分の親友?したたかでズルい女になろうと決意した夜
「でも、1回だけ聡さんと寝た。酔った勢いで、聡さんは覚えているかも分からないけど。」
玲子は悪びれる風でもなく、宣戦布告のように言った。
「私は、聡さんがずっと好きだったよ。こんなことして悪いと思ってるけど、ユリだって他の男とフラフラしてたじゃない。」
他の男。それは、代々木公園でデートした二階堂のことだ。玲子にだけ、二階堂の話をしていた。
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第9話:30歳の誕生日でのプロポーズ。結婚という「安定」と引き換えに失うものとは?
―4℃の指輪、不躾なまでに光る新宿の高層ビル群、太一の足元にあるくたびれたオロビアンコのナイロンバッグ。
太一が選んだこの全ては、ユリの好みではまるでない。
しかし、この目の前にある違和感の数々を擦り合わせていくこと。これがきっと「結婚」という生活のスタートなのだ。
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第10話:結婚式準備で「何でもいいよ」を連発する男。そこに愛はあるのか?
その夜、ユリは太一と喧嘩した。きっかけは結婚式の引き出物だった。
ほぼユリ中心で進めている結婚式の準備。引き出物の食器に悩んで太一に相談すると「何でもいいよ」の一言だった。ユリが決めて太一に見せると、「それはないかな~」と返される。この間から何か決めるたびにこの押し問答を繰り返している。
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第11話:30歳での婚約破棄。平凡で幸せなはずの未来が、私は全く欲しくない
もし仕事を辞めて彼についていったらどうなるんだろう?地方で適当なパートを探して、仕事をする?それとも専業主婦になって子育てをしながら、家庭を守る?
平凡で幸せなはずの未来が、私は全く欲しくない。太一との結婚が希望ではなく恐怖になっていた。
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