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代々木上原の女 Vol.10

代々木上原の女:結婚式準備で「何でもいいよ」を連発する男。そこに愛はあるのか?

埼玉県出身のユリ。大手損害保険会社でエリア総合職として勤務。

聡と親友・玲子の浮気が発覚し落ち込んでいたユリだったが、30歳の誕生日に同期の太一からプロポーズを受け、代々木上原から引っ越す時が近づいていた。ちょうどそのとき、かつて想いを寄せいていた二階堂と偶然出くわし…?


昔好きだった男との再会。その想いは懐かしい思い出に昇華されていって…?


30歳の誕生日、ユリは会社の同期・太一からプロポーズを受けていた。

新宿の高層ビルでのプロポーズ、4℃のエンゲージリング。

数々の違和感を覚えながらも、ユリはそれを受け入れようとしていた。

―この地にいられるのも、もしかしたらあと少しかもしれない…。

そんな思......


この記事へのコメント

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No Name
杉並区在住ですが、杉並はセンスがない
ダサい、住むに値しない町だと
ダメ出しされているようで不快です
2020/06/24 13:150

代々木上原の女

東京都港区。

刺激的なその街で、「もっと上の自分」を常に夢見て追い求める。だが、こんな疑問を持つこともある。

−「もっと上の自分」を目指すのが、真の幸せなのだろうか?−

日当たりの良い静かな住宅街の中、朝起きると目の前には緑が生い茂っている。朝食は、美味しいパンを、大切な人とゆっくり食べる。

一見何でもないような日常に、真の幸せがあるのではないだろうか?

可愛らしい外見とは裏腹に強い自立心を持ったユリが、代々木上原という地で、迷い、葛藤しながら自分らしさを取り戻す。

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