クォーターラバー Vol.8

クォーターラバー:既婚者である事実を隠して遊ぶ男。嘘は3ヶ月で見破れる!

「3」という数字によって、恋人や夫婦は関係性が動くと言われている。

美人は3日で飽きる、3年目の倦怠期などの言葉が表すように、3には男女の心境を大きく変化させる意味があるのだ。またそれは3ヶ月である“四半期(クォーター)”にも当てはまり、この時期にはなにかが起こり始める。

今回の主人公、祥子31歳・独身は、地元の福岡から東京に出てきて早8年。中堅広告会社で働きながら東京生活を日々生きている。

ここ最近の彼女は、いつもクォーターで恋を終わらせてしまい、少々アクティブな一面を持っているようだ。そんな出会いの数だけ別れがある東京で、クォーターラブを繰り返しながら、運命の人を探す祥子の恋愛を追いかけていく。

これまでにセンスがなくて好きになりきれなかった太一、義母が強烈過ぎた御曹司の貴幸、3ヶ月で突然連絡が取れなくなったジョナサン、温泉旅行でダメだと気がついた陽一、アプリで出会ったがただの浮気相手にされた浩二、束縛男の亮太、そして優しいフェードアウトをされた雅史とのクォーターラブを経験してきた。


バブル世代の香りがする男の魅力


「祥子ちゃんって言うの?俺の元カノと同じ名前だぁ。」

お食事会で自己紹介をした際、祥子という名前に反応してきた紀行、38歳。大手広告代理店に勤め、ゴルフで日焼けしたという浅黒い肌に無駄に鍛えている良い身体つきをしていた。

広告代理店の営業...ここ1年間で色々なクォーターラブをし、傷ついてきた祥子の危険男に対するアラームが心の中で鳴る。「絶対この人遊び人なんだろうなぁ。」そう心の中で思いながらも、露骨に嫌な顔もできず紀行の軽快なトークに適当に相槌を打っていた。

紀行から「番号教えてよ。」と言われたが、とっさに「教えたくない。」と思った。

しかし周囲は、お食事会で最近お決まりになりつつあるLINEのグループラインを作る話で盛り上がっている。個別ではなくグループならいいかと思い、結果として連絡先交換に繋がった。

1次会で解散し、家に着くと同時位にLINEが鳴った。

「今日は楽しかったです。次いつ会えるかな?二人で会えると嬉しいんだけど。」

早速紀行からの個別でメッセージだった。

少しバブル世代の香りがする紀行。今時の積極的ではない男性陣とは一味違う自分に対する自信と余裕が垣間見れる。その根拠のない自信に関心しながら、「今日は御馳走様でした!また飲みましょう。」とさらりと返信を送る。

そこで終わりかと思いきや、紀行のアタックは続いた。
あまりにも積極的で褒め上手な紀行に完敗し、結局ご飯を食べに行くことになり、そして段々と定期的に会うようになっていった。

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