クォーターラバー Vol.4

クォーターラバー:アリかナシかの判断は3回目で決まる? 意外にハードルが高い温泉旅行の罠

「3」という数字によって、恋人や夫婦は関係性が動くと言われている。

美人は3日で飽きる、3年目の倦怠期などの言葉が表すように、3には男女の心境を大きく変化させる意味があるのだ。またそれは3ヶ月である“四半期(クォーター)”にも当てはまり、この時期にはなにかが起こり始める。

祥子、30歳・独身。 地元の福岡から東京に出てきて早8年。中堅広告会社で働きながら東京生活を日々生きている。

これまで、いい人だがセンスがなくて好きになりきれなかった太一、義母が強烈過ぎた御曹司の貴幸、3ヶ月で既読スルーになったジョナサンとのクォーターラブを経験した。


会ったその日にどうするか


祥子は落ち込んでいた。もう恋愛はこりごりだと。しかし結婚したいし、タイムリミットも迫っているので立ち止まっている暇はない。

そう思っていた矢先、気晴らしに誘われたお食事会でアパレルメーカーに勤める一つ年下の陽一に会った。アパレルというだけありセンスも良く、優しくて誠実そうだ。高校までアメリカで過ごしたという陽一は英語も堪能、レディファーストも完璧。趣味はジム通いと言うだけあり、体格も良い。

「祥子さんって可愛いね。」そう正面を向いて言われて、嫌な思いをする女性がどこにいるだろうか?優しい眼差しと共にそんなことをさらりと言える陽一に、初対面ながらも見つめられるだけでクラクラと眩暈がした。

男性も単純だが、女性も意外に単純だ。ストレートに好きと言ってくれて、可愛いと褒めてくれる。そんな男性を嫌いにはならない。

30歳を過ぎると恋の駆け引きなど面倒くさいことは早送りで飛ばし、つい結果を求めてしまう。アリかナシか、その二択しかない。その視点から言うと陽一は“大アリ”だった。

陽一は祥子の元へ真っ直ぐ来た。お食事会の解散後に陽一と二人で飲みに行き、かなり盛り上がり、気がつけば3軒もハシゴをしていた。2回目のデートは代官山の『アシエンダ デル シエロ -モダン メキシカーノ-』で。お互いお酒が好きなことも手伝い、また大いに盛り上がった。


ケラケラと笑い合えるほど楽しくて、会う度に陽一に惹かれていった。 向こうも好きだと言ってくれている。これが幸せというものかと実感した。

その後、3回目のデートで「温泉でも行かない?」と陽一から誘われた。行かないと言う訳がない。もちろん二つ返事でOKだ。

陽一が予約してくれたのは箱根の『強羅花壇』。一緒にいると楽しい陽一との温泉旅行、しかもあの強羅花壇。期待値は高まる一方だった。

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