鎌倉カレンダー Vol.8

鎌倉カレンダー:いったん溶け込めば、特別な場所に。鎌倉ローカリズムの不思議な魅力

東京生まれ、東京育ち。

学生時代から就職まで一通り都会で過ごしてきた透は、外資系証券会社に勤め高い年収を稼ぎ、何不自由しないエリート生活を送る。

都会で感じる焦燥感から逃げるように、週末は鎌倉の海に通うようになり、仲間たちに優越感を持つようになった透。夜の街で出会った美帆とのズルズルとした関係では女心を理解できず結局最悪な形で幕を閉じ、高嶺の花・雅子との付き合いも上手く行かなかった。

しかし30歳を目前に突如出会った同い年の千紗とは、順調な関係...?

鎌倉カレンダー Vol.7:30歳を目前に出会った、「同じ目線で話せる」外資コンサル女性と……


「六本木在住、六本木勤務で、透はひねくれちゃったんだよ。」

彼女によく言われます。長いこと港区から出ないで暮らしてたなんて狂ってる、とも。

「本当は、ただの純朴少年なのにね。」

そして、いつも悪戯っぽく笑う。



元々僕は、自分の同期にしても、同業系や外......


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