鎌倉カレンダー Vol.6

鎌倉カレンダー:高嶺の花。ミスコン美女との付き合いで実感する、男の格付と自信喪失

東京生まれ、東京育ち。

学生時代から就職まで一通り都会で過ごしてきた透は、外資系証券会社に勤め高い年収を稼ぎ、何不自由しないエリート生活を送る。

都会で感じる焦燥感から逃げるように、週末は鎌倉の海に通うようになり、仲間たちに優越感を持つようになった透。しかし思いがけず夜の街で美帆と出会いズルズルと関係を続けるようになるが、その女心は全く理解不能。結局最悪な形で幕を閉じた。

鎌倉カレンダー Vol.5:女が語る、海に魅了された草食系男子の残酷な一面


高嶺の花が集まる、ホテルで開催された煌びやかな食事会


美帆とはあれっきり、もう会っていません。

あの時はあれだけ感情的になっていたのに、荷物を渡すと彼女はすんなりと去って行った。

少しの間、喉に小骨が刺さったような感覚で彼女のことをよく思い出しました。いつも腕にピッタリと絡みついて甘えていた彼女が急にいなくなり、寂しい気持ちも正直ありました。もう一度きちんと謝った方がいいのか、どうしようか。

結局、自分から連絡をする勇気もなく、美帆のことは考えないことにしました。一時の感情で、また同じことを繰り返す意味もない。美帆からの連絡が一切ないことは、少し胸が痛みました。あんなに激しかったのに、女の人はやっぱり分からない。

そんな風に散々懲りたはずなのに、やはり男という生き物は馬鹿なんでしょうか?最近も2ヵ月ほど薄く関係を持った人がいました。

彼女は雅子さんと言って、世界的なミスコンのファイナリストに残ったという、僕にとってはまさに高嶺の花みたいな2つ年上の美人。正直言って、彼女の外見に惹かれました。

その出会いも会社の先輩から呼ばれた食事会。コンラッドの『チャイナ ブルー』の店内を奥に進んだガラス張りの個室からは外の夜景が一望でき、円卓には艶々とした黒髪とピンと伸びた姿勢が印象的な綺麗な女の人たちが揃ってシャンパンを片手に座っていました。皆、そのミスコン関係者だった。


僕以外の男メンバーは、30代の海外のヘッジファンドに務めてる人、起業して成功した経営者。彼らに比べると僕は恥ずかしすぎるスペックの低さで、この場に来たことを後悔していました。

「この子たちは美人で賢くて海外経験もあるから、あなた達の様な男性の奥さんにはピッタリよ。」

その中で少し年上に見える女の人が、何度もそう言っていました。僕は変な緊張感で、その場の洗練された会話も、豪華な創作中華の味もほとんど覚えていない。

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