鎌倉カレンダー Vol.7

鎌倉カレンダー:30歳を目前に出会った、「同じ目線で話せる」外資コンサル女性と……

東京生まれ、東京育ち。

学生時代から就職まで一通り都会で過ごしてきた透は、外資系証券会社に勤め高い年収を稼ぎ、何不自由しないエリート生活を送る。

都会で感じる焦燥感から逃げるように、週末は鎌倉の海に通うようになり、仲間たちに優越感を持つようになった透。夜の街で出会った美帆とのズルズルとした関係では女心を理解できず結局最悪な形で幕を閉じ、高嶺の花・雅子との付き合いも上手く行かなかった。

そして29歳になった透は、30歳という節目を目前に何を思うのだろうか?

鎌倉カレンダー Vol.6:高嶺の花。ミスコン美女との付き合いで実感する、男の品格と自信喪失


「これでいいのだろうか?」会社にぼんやりとぶら下がった感覚。


30歳なんて、学生の頃はもう一丁前の大人だと思ってました。でも、今の僕はどうだろう。

相変わらず無難に目の前の仕事をこなすだけで、充実感や高揚感とは程遠い。もっと仕事に打ち込めたら楽しいはずなのに、この仕事が自分に向いているのかもよく分からない。

同期は一人、また一人と会社を去り、気づけばほとんど残っていません。転職、MBA、起業、そしてクビを切られたりと事情は様々。僕はなまじ良い給料を貰いながら「これでいいのだろうか」という疑問を頭の隅に抱いた状態で、会社にぼんやりとぶら下がっているような感覚です。

でも、他のチームや優秀な同期が大きなディールをまとめたり盛り上がったりしていると、淡い嫉妬心を感じることもあるんです。矛盾してますね。

本当に、ダメな男だと自分で思います。

単に仕事能力が低いのかもしれないし、熱意を持って仕事に向き合っていない僕に大きな変化がないのは当然です。でも何かに熱意を注いで、それが結果に繋がらないことを考えると、どうしても一歩踏み出すことはできずに無難なラインを自分で設定するクセがついてしまったんです。

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