マウンティング・ポリス Vol.16

人間界に蔓延るマウンティングを、成敗する!「マウンティング・ポリス」全話総集編

マウンティング。

本来は動物が「相手よりも自分が優位であること」を示そうとする行為のことを言う。

しかし最近、残念ながら人間界にもマウンティングが蔓延っているのだ。

それらを制裁すべく現れたのが、財閥の創業一族で現在はIT関連会社を経営する、一条元(はじめ)。通称・ジェームズだ。

マウンティング・ポリスとも呼ばれる彼が、今日戦う相手とは…?

「マウンティング・ポリス」一挙に全話おさらい!

第1話:未婚の37歳友人に「結婚してなくて可哀想」と言い放つ女。しかし、実は夫と…

僕の名は一条元(はじめ)、通称・ジェームズ。日本人の父とドイツ人の母を持つハーフだ。

両親の教育方針で、学生時代をNYで過ごした。大人になって日本に帰国したあとは、代々続く家業のかたわら、学生時代に立ち上げたIT関連会社の経営にも携わっている。

そんな僕が、なぜ“マウンティング・ポリス”と呼ばれるようになったのか?

それには、キッカケとなる出来事があったんだ…。

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第2話:食事会後「自分だけに連絡が来た!」と舞い上がっていた女。だが男から呼び出された“真の目的”は…

マウンティング女の名は、菜穂(25)。まひろの会社の同期であり、お互い独身の彼氏ナシ。食事会などがあると一緒に参加する仲だという。

菜穂は顔がハッキリしている黒髪ロングヘアの美人で、性格は自称サバサバ系。幹事力が高く、頻繁に食事会を開催して出会いを探す、アグレッシブガールだそうだ。

まひろが、菜穂の食事会で恩恵を受けていたことは間違いない。

でも毎回、気になることがあるという。

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第3話:地方出身者を見下していた、東京出身の自称・お嬢様。しかし思わぬところで“育ちの悪さ”が露呈し…

私の名前は真子、31歳。兵庫県出身で、海外の不動産投資を扱う企業で秘書をしている。

そんな私には、里奈という友人がいるのだ。彼女とは去年知り合ったばかりだけれど、自称・東京出身のお嬢様だという彼女とは同い年で、最初は気が合うと思っていた。

…けれども最近、どうにも耐え難いことがある。

それは昨年末。知り合いの経営者である、松田さん主催の会に顔を出したときのことだった。

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第4話:結婚4年目。夫婦で幸せに暮らしているはずの34歳妻が、友人に会った際に覚えた違和感とは

「ねぇジェームズ。結婚して子どもがいない夫婦って、変なのかな?」

気がつけば、ジェームズにそんなことを尋ねていた。というのも私たち夫婦は、30歳で結婚してもう4年になる。夫婦仲もいいし幸せだ。でもそれを話すと、決まって言われることがある。

「子どもはいつ産むの?」と。

なかにはまったく悪気のない人もいる。けれども最近、友人である夏帆の言葉に、気持ちがかなりエグられているのだ…。

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第5話:「東大、もしくは最低でも早慶でしょ?」学歴マウンティング男が受けた、恥ずかしい制裁

「うちの会社って結構、派閥とかあるでしょ。葵ちゃん大丈夫?基本的に東大か一流国立大卒、もしくは最低限でも早慶しかいないから大変だよね…」

そもそも相手にすること自体が面倒くさい。そう思って無視を決めているけれど、上司である以上は完全に突き放すこともできない。

ただ彼は地方出身。一浪の末に慶應へ入学し、なんとか大学デビューを決めたという噂を聞いたことがある。

だからなのか、とにかく彼は人を大学名で判断する“学歴マウンティング男”だったのだ。

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第6話:顔やスペックで友人を選んでいた35歳の独身女。しかし裏では、彼らから“残酷な評価”が下されていて…

翔子と私は、新卒で入った会社が一緒だった。同期たちが続々と結婚していくなか、私たちだけが独身を貫いていたので、30歳を越えて一気に仲良くなったのだ。

けれども最近、そんな彼女の様子がおかしい。

「ねぇ日奈子、これ見て。みんな可愛くない?」

あれは数ヶ月ほど前のこと。『アポンテ』のカウンター席で「ウニの洋風茶碗蒸し」を食べながら、翔子が嬉しそうに自分のインスタ投稿を私に見せてきた。

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第7話:「ご主人の年収、たった800万?低くてかわいそう~」夫の年収を探り、バカにしてくる女友達に対し…

友達の真理絵とは24歳のときに女子会で出会い、それ以来、親友と呼べるくらいに仲良くなった。

20代の頃はほぼ毎晩、一緒に食事会へ参加。1日に何軒もハシゴすることもあり、あれは「私たちの青春だった」と言っても、過言ではないと思う。

そしてお互い、食事会で出会った人と29歳で婚約。30歳で結婚した。2人とも、どんな人と結婚したのかも知っている。それに同じようなタイミングでの入籍だったため、結婚後も私たちの仲は変わることなく順調だと思っていた。

…しかし最近、真理絵と会うのが憂鬱でたまらない。

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第8話:年上彼氏に貢がれ、ブランド物をひけらかすようになった友人。“HERMES会”という謎の会に誘ってきて…

あれは、先週末のことだった。友人の美沙とお茶をしていると、彼女からこんな誘いを受けたのだ。

「ねぇ、朱莉。今度“HERMES会”しない?」
「へ?」

美沙とは、もう10年くらいの仲になる。以前から彼女はブランド物が好きだったけれど、今の彼氏と交際してからそれが一気に顕著になった。うんと年上の彼氏は相当なお金持ちらしく、美沙にあれこれとブランド物を買い与えているようだ。

今日も彼女は、頭のてっぺんから爪先まで、わかりやすいほどのブランドで身を固めている。

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第9話:年下美女とのデートに浮かれ、失礼な言動を繰り返す男。腹が立った女は“ある方法”で仕返しを決意し…

「美希ちゃん、ここ初めて来た?どう?」

実は、初めてではなかった。でも本当のことを言うとプライドを傷つけてしまいそうだったので、あやふやに返事をしてみる。

「お店の存在は知っていましたが…。来たことあったかな?忘れちゃいました」

ここで、ハッキリと言っておけばよかったのかもしれない。ただこのときの私は、信明さんが面倒な“飲食店マウンティングおじさん”だとは、思わなかったのだ。

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第10話:友人の顔を覗き込み「二重幅イジれば?」と失礼すぎる提案をする女。自身も整形を繰り返した挙句…

「とりあえずシミだけ取ったら?老けてみられるよ」
「私はいいかな。綺麗になりたいとは思うけど、自分のやり方があるからさ」
「でも私みたいに、早くから対策しておいた方が絶対いいよ。後で後悔するよ?」

このときに、私はようやく気がついた。

私を心配してくれているように見せかけて、遠回しに“外見でマウントを取られている”ということに。

第10話の続きはこちら

第11話:「専業主婦してて虚しくならないの?」と友人を見下すバリキャリ女子。しかし仕事に邁進する裏では…

「お待たせしちゃってごめんね〜。クライアントから急に連絡があって、どうしても手が離せなくてさ」

申し訳なさそうに、何度も謝る彼女。本当に忙しそうだし、私は別に怒りもしなかった。

「ううん、大丈夫だよ。お仕事忙しそうだね」
「そうだね~、かなり忙しいかな。でもやり甲斐があるから楽しいけど。愛は今、仕事してるの?」
「私は何も。専業主婦だよ」

今日は久しぶりに再会した友人との、楽しいお茶になると思っていた。しかし「専業主婦だ」と言った途端に、愛の目の色が変わったのだ。

第11話の続きはこちら

第12話:「有名人と知り合いであること」だけが取り柄。低レベルな自慢を繰り返す女がついていた、ヤバすぎる嘘

私は最近、ある女性との関係に悩んでいた。彼女の名は英玲奈。同じ歳で趣味も合い、背格好も少し似ている私たちは、一緒に遊ぶことが多かったのだ。

しかし最近、英玲奈は人付き合いが変わった。その結果、様々な有名経営者や芸能人とつるむようになったらしく、やたらと彼らの名前を出してくる。

「この前の飲み会に、最近上場を果たした江藤さんと俳優の拓実くんがいてさ〜。拓実くんからの連絡が、すごくしつこいの」
「そうなんだ。気に入られたの、すごいね」
「彼ってさ、実は結構遊び人で。でもカッコいいし、つい許しちゃうんだよね」

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第13話:息子が受験に失敗し、公立小へ通うことに。そこで慶應幼稚舎に合格したママ友がかけてきた、最悪な一言

「亜希さん、最近はみんなの集まりにも全然顔を出してくれないから、心配してたんですよ〜」
「ごめんなさい、ちょっと忙しくて」
「でも、しょうがないですよね。湊くんのお受験が失敗しちゃったから…。って、ごめんなさい!失敗ではないですよね」

1人息子の湊は、この春小学校に入学した。ただ残念ながら希望の私立には入れず、公立に進んだ。けれども結果として、息子は毎日楽しそうに通っているし、家からも近くて良かったと思っている。

でも心機一転、頑張ろうとしている我が家とは対照的に、彼女は何か言いたいらしい。

第13話の続きはこちら

第14話:同期の美女と話してただけなのに…。男性上司がニヤニヤしながら近づいてきて放った、ありえない一言

僕は今、猛烈に怒っている。いや、怒りを通り越して呆れていると言ったほうが正しいのかもしれない。

「橘さん、こちら確認してもらってもいいですか?」

課長の橘さんは、僕より20歳くらい年上。たしか50過ぎだったと思う。とにかく会社の大先輩だ。

「あぁ、書類ね。そのへんに置いといて。後で確認するから」
「すみません、こちら急ぎでチェックが必要でして…」

そう言うと彼は明らかに面倒くさそうな顔をして、僕のほうをチラッと見た。

第14話の続きはこちら

第15話:「憧れの大先輩です♡」こちらが紹介した男との食事会で、ドン引きした年下女の発言

自分ではまだまだ後輩ポジションだと思っていても、いつの間にか気がつけばその場にいる人の中で一番年上だった…なんてことも増えてきた。

とは言え、別に気にしていたわけではない。ただ最近、どうも引っ掛かることがある。

彼女の名は、希空(のあ)ちゃん27歳。名前からしてすでに私の世代とのジェネレーションギャップを感じるけれど、なぜか彼女はとても私に懐いてくれて、私も何かと気にかけていた。

しかし最近、彼女の様子がおかしいことに気がついた。

第15話の続きはこちら

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