2022.01.26
私の年下くん Vol.13女にとって、経験豊富な年上男性は魅力的に映る。
だが、その魅力ゆえこだわりの強いタイプが多く、女は年を重ねていくうちに気づくのだ。
― 頑張って彼に合わせるの、もうしんどい…。
年上ばかり選んできた女が、自然体でいられる相手は一体どんなタイプの男なのだろうか?
これは、アラサー独身女がこれまでの恋愛観をアップデートする物語。
「私の年下くん」一挙に全話おさらい!
第1話:年上との恋愛に疲れた33歳独身女。食事会で出会った男に意外な対応をされてしまい…
「次の休みは久しぶりにクルーザーを出すから、多佳子もおいで!僕がお世話になっている先輩たちに紹介するよ」
多趣味で仕事もバリバリこなす理想の彼氏が、そう提案をしてきてくれた。私は、2人の関係がオフィシャルなものになることを誇らしく思った。だから、気合を入れていろいろ準備してきたつもりだ。
ところが、いざ仕事の話に熱が入りだすと、私はすっかり蚊帳の外。
仕方ないか、と火照った体をクールダウンさせるために、クルーザーのデッキから客室に引っ込んだとき。誰かが、後ろから肩を強くつかんできたのだ。
第1話の続きはこちら
第2話:食事会の初対面でにらんできた銀髪の年下男。彼が必死になって女に要求した“お願い”とは?
「彼は、守谷颯です」
颯は、渋々といった感じで目線を落としてボソッとつぶやく。
「…颯です。よろしくお願いします」
「こいつ、普段はもっと愛想いいんですよ。こういう食事会に来ることがあまりなくて、緊張しているんだと思います」
― 守谷颯…。うん、確かそんな名前だった!やっぱりそうだ。
確かめるようにまじまじと颯の顔を見ると、彼に視線をパッとそらされた。
第2話の続きはこちら
第3話:年下男に突然手を握られ「俺たち付き合ってるんだよね?」と言われて…。素直になれない33歳女の反応は
颯でも気負わずに行けるような、大人向けだがカジュアルな雰囲気のハンバーガー店でランチを提案した。ところが、当日。約束の時間になっても、彼は現れなかった。颯との待ち合わせは、12時に店前だ。
『もうすぐ着くよ!』
と、LINEが送られてきてから、10分。さらに、約束の時間を15分過ぎても、彼はまだやって来ない。
― 高速バスが遅れたのかな?それならもう1回くらい連絡をくれてもいいのに!
待ちぼうけを食わされてモヤモヤしていると、遠くから走ってくる颯の姿が見えた。
第3話の続きはこちら
第4話:33歳女がひと回り年下男の告白をスルーしようとしたら、グイグイ押され…
「もう1回聞くけど、俺たち本当に付き合ってないの?」
人通りが少ない路地裏で、私は颯にハッキリと言った。
「うん、私は付き合ってるとは思ってなかった。私たちは、これから友達になる…ところかな?」
“友達”という言葉に考え込むように視線を落とした颯だったが、何かを思いついたのかすぐにいつもの強気な顔に戻った。続けて、彼はいかにもサッカー選手らしいこんな提案をしてきたのだ。
第4話の続きはこちら
第5話:「LINEが既読にならないから…」年下彼氏の子どもっぽい対応に、年上彼女が思ったコト
颯と付き合うことになった夜に、LINEでやり取りを続けたのは颯ではなく別の男だった。
その男とは、大学時代からの友達・一樹だ。
彼の物事をハッキリと言う性格は、私とよく似ている。変に気を使うこともなく、本音で語り合える貴重な存在だ。だから、学生時代はもとより、社会人になってからも月に何度かは会う関係が続いていた。
だが、最後に顔を合わせたのは、2年前。なぜなら、一樹は先日まで、勤め先である大手銀行のニューヨーク支店に赴任していたのだ。
第5話の続きはこちら
第6話:ソファでキスくらいは覚悟していたのに。男がすぐに帰って悶々とした女は…
「あ、明日!?急だね、ちょっと予定を確認してからLINEする!とりあえず、一旦切るね」
「わかった、LINE待ってる」
まくしたてるような口調で慌てて電話を切ったのは、動揺を悟られないためだ。
― あー、焦った!だって、部屋に来るってことは…そういうこと…だよね?
私も明日は休みで、これといった予定はない。颯と一歩踏み込んだ関係になることが、嫌なわけでもない。それなのに、私は二つ返事でOKできなかったのだ。
第6話の続きはこちら
第7話:「彼ってこんなコトするの…?」彼氏との“初お泊まり”で予想外の事態。落胆した女はある行動に…
化粧室から戻りスマホを手に取ると、ちょうど一樹からLINEが送られてきた。
『誕生日おめでとう!今、何してる?こっちは、六本木で食事中』
『ありがとう!会社の同期の子と颯くんたちに、西麻布でお祝いしてもらってるんだけど。良かったら、後で来ない?』
ふと、一樹のことをみんなにも紹介したくなったのだ。みんなも、彼の参加を快くOKしてくれた。ただし、颯を除いては…。
第7話の続きはこちら
第8話:彼氏と初めての温泉旅行。高級旅館で過ごす一夜に、女が不安に思ったワケ
彼との初めての旅行は、雰囲気の良い部屋で、思い出に残るような素敵な時間を過ごしたい。けれど、颯が温泉や旅館に詳しいとは思えない。期待外れな宿は嫌なのだ。
― どうしよう…大丈夫かなあ?でも、こう言ってくれてるんだし、顔を立てたほうが…。うーん、よしっ!
次々と浮かび上がってくる不安をグッと飲み込んで、今回は颯に任せることにした。そして、念を押すようにこう返信したのだった。
『ありがとう!部屋でお風呂に入って、ゆっくりしようね』
『OK、任せて!』
こうして迎えた、旅行当日。待ち合わせ場所にやって来た颯を見た私は、思わずギョッとした。
第8話の続きはこちら
第9話:「この女、誰?」彼氏のInstagramに美女モデルの影が。交際を不安に思った年上女は…
「サッカー選手なんだから、まわりに女の人なんてたっくさんいるでしょ!芸能人とかモデルと合コンしたりしてるのって、あながち嘘じゃないみたいよ」
「えー…やっぱりそうなのかなあ。颯くんってどうなんだろう…ねえ、美智子ー!」
― 颯くんに限って、合コンなんて…。いや、でも、体育会系な気質だから、先輩に誘われたら行っちゃうのかもしれない。
それならなおさら、彼のまわりにはどんな人がいるのか知っておきたい。そんなことを考えていると、高速バスの速度が緩やかになり、目的地に到着する。
すると、そこには颯と彼と同じくらい背の高いもう1人の男性が待っていた。
第9話の続きはこちら
第10話:「他の女も招待してたよね?」大切な試合で発覚した二股疑惑。女がアスリートの彼氏に不満を告げると…
高速バスの車窓からのどかな景色を眺めていると、直線的な屋根が特徴の立派なスタジアムが近づいてくる。
こんなに大きな舞台で試合に出場できる颯は、私が思っているよりもずっとすごい人なのかもしれない。感心しつつバスを降りると、広いスタジアムのまわりをキョロキョロしながら歩く。
― えーっと、関係者受付ってどこだろう?あ、このテントだ!
思いのほかこぢんまりとした受付を無事に見つけ出すことができ、安心したのもつかの間。そこで私は、“ある女性”を目にしてしまったのだ。
第10話の続きはこちら
第11話:彼氏との別れを決意したアラサー女。LINEを送ってサヨナラしたのに、男が会社の前にいきなり現れて…
彼のことを初めて“面倒くさい”と思ってしまった私は、今回の件は自分から折れないと決心した。
そして、沈黙を貫くこと2週間。その間、1度だけ颯からの着信があったけれど、仕事中で出られなかった。
2月末にはJリーグ、3月末にはプロ野球が開幕する。スポーツ部の記者である私は地方への出張が増え、一気に忙しくなったのだ。
多忙な日々のおかげか、颯やrinaのことで頭を悩ませる時間もグッと少なくなった。ちょうどそのころ、私のもとにあるLINEが届く。
第11話の続きはこちら
第12話:「問題があるのは彼氏じゃなくて自分」男友達からの厳しい恋のアドバイスに、アラサー女が思ったコト
私のことをかばうように、颯との間に入ってきたのは美智子だった。
テレビ局のスポーツ部で働くのは、男性ばかり。そこに長年身を置いている彼女には、こんなふうに男勝りなところがあるのだ。
だが、美智子に制止されて、余計にいら立った様子の颯も引く気配はない。鋭い目つきで、美智子と私のことを交互ににらんでくる。
「美智子さん、俺、多佳子さんと話がしたいから」
と、そこへ一樹もやって来た。待ち合わせ時間の20時きっかりだ。そして、ただならぬ空気を感じたのか、足早に颯に近寄ると、何か耳打ちをした。
第12話の続きはこちら
【東カレ読者のリアルな恋愛観を教えてください!】
「男女のマンネリ事情」を、今一度調査するべく、緊急アンケートを実施させていただきます。
ぜひ皆さまの「生の声」を沢山お寄せください。
皆さまからいただいた内容は、プレミアム連載「恋愛のロジック」のコンテンツ作りの参考にさせていただきます。
以下リンクよりお答えください。
https://questant.jp/q/CH8LYH6V
【私の年下くん】の記事一覧
2022.01.27
Vol.14
「彼となら自然体でいられる…」恋愛は失敗ばかりのアラサー女が選んだ運命の相手とは?
2022.01.13
Vol.11
彼氏との別れを決意したアラサー女。LINEを送ってサヨナラしたのに、男が会社の前にいきなり現れて…
2022.01.06
Vol.10
「他の女も招待してたよね?」大切な試合で発覚した二股疑惑。女がアスリートの彼氏に不満を告げると…
2021.12.30
Vol.9
「この女、誰?」彼氏のInstagramに美女モデルの影が。交際を不安に思った年上女は…
2021.12.23
Vol.8
彼氏と初めての温泉旅行。高級旅館で過ごす一夜に、女が不安に思ったワケ
2021.12.16
Vol.7
「彼ってこんなコトするの…?」彼氏との“初お泊まり”で予想外の事態。落胆した女はある行動に…
2021.12.09
Vol.6
ソファでキスくらいは覚悟していたのに。男がすぐに帰って悶々とした女は…
2021.12.02
Vol.5
「LINEが既読にならないから…」年下彼氏の子どもっぽい対応に、年上彼女が思ったコト
2021.11.25
Vol.4
33歳女がひと回り年下男の告白をスルーしようとしたら、グイグイ押され…
2021.11.18
Vol.3
年下男に突然手を握られ「俺たち付き合ってるんだよね?」と言われて…。素直になれない33歳女の反応は
おすすめ記事
2022.01.20
私の年下くん Vol.12
「問題があるのは彼氏じゃなくて自分」男友達からの厳しい恋のアドバイスに、アラサー女が思ったコト
- PR
2024.10.04
今年の3連休はあと2回!“おこもりデート”にぴったりな、箱根の温泉付きホテルとは
2016.03.27
僕らの世代の東京ソング
僕らの世代の東京ソング:アラフォーに捧ぐ'87~'96の東京ソング特集
2018.05.17
ふぞろいな駐妻たち
ふぞろいな駐妻たち:「駐在員の妻」となった女。勝ち組妻たちの華麗なる世界は、天国か地獄か?
2017.07.10
華麗なるお受験
華麗なるお受験: “普通じゃない”思考を養う、幼少教育の最新トレンドに迫る
2021.07.15
ドクターKの憂鬱
「金のためならなんでもするのか?」エリート男が夢中になった、女の裏の顔
2018.10.09
恋と友情のあいだで 〜里奈 Ver.〜
夫はなぜ、他の男と寝た妻を許したのか?ハイスペ男を魅了する、年下妻のしたたかな情愛
2016.03.04
東京婚活事情
いよいよ明日で最終話!「東京婚活事情」全話総集編
2022.01.26
ゴシップな女ー嫌われ者のカレンが死んだー
ゴシップな女ー嫌われ者のカレンが死んだー:画像加工とブランドに彩られた、SNS女王の哀れな最期
2024.05.11
ハイスぺ男子が解決!恋愛相談室
外コンマン・経営者・美容外科医が恋愛の悩みを解決!セカンド女子が本命になる方法とは?
東京カレンダーショッピング
『佐藤養助商店』:門外不出の技による、喉ごし滑らかな"稲庭干饂飩"
『かに物語』:ふっくらと肉厚な一本爪が2本入ったフレンチカレー
『西岡養鰻』:特製タレ付き!脂の乗った高品質な鰻を土佐備長炭で丁寧に焼き上げた蒲焼
『マルヒラ川村水産』:ご飯に載せて贅沢いくら丼!1粒1粒に旨みが凝縮された、とろける食感の北海道函館産天然いくら
『North Farm Stock』:北海道産ミニトマト使用!糖度が高く、コクとうまみがたっぷり詰まったトマトジュース
『ル・ボヌール 芦屋』:フリーズドライフルーツにホワイトチョコがたっぷりと染み込んだ新感覚スイーツ
『HAL YAMASHITA 東京』:シルクのようななめらかさ!冷え冷えトロリの新食感"ウォーターチョコレート"